このところまた韓国KBS放送のなつメロ番組「歌謡舞台」をよく見ています。裏技を使ってクリアな画面で見ることが出来ていますので。私の語学力ではこの番組程度しか楽しむことが出来ません。韓国や海外のことが好きなのに、語学が苦手で、韓国語ですらダメダメ。こうやってよく事情がわからないまま、韓国の記事を書いていますが、内心忸怩たる思いです。
ですから自分の感想を書いているだけ、あんまり参考にして欲しくないのですが、それでも書きます。
1月だったと思いますが、この番組を見たとき、ソン・ガイン(송가인)という女性歌手が出てきて、この歌を歌っていました。リズミカルな歌もさることながら、バックダンサーの兄ちゃん姉ちゃん達の振り付けがかっこよくてしかもユーモラスです。どちらかと言えばそちらの方に目が行ってしまいました。
トロットとは韓国演歌のこと。「트로트」という表記と「트롯」という表記が混在しているようです。以前は日本と同じような演歌でした。これが80年代中盤以降だと思いますが、日本の演歌がカラオケ志向、あるいは「天城越え」のようなドラマチック志向になり、ドレスを着て歌う歌手が減って和服姿が目立つようになったのに対し、韓国のトロットはリズミカルな歌が多くなった印象があり、両国の路線の違いが明確になってきました。
韓国の「のど自慢」を見ると、ステージ下最前列で歌に合わせて踊っているおばさんを見かけることがありますが、韓国のトロットは踊り好きの韓国人に合わせ、アップテンポの歌が多いように思います。
それでも日本の演歌と同様、ややパッとしない状況が続いていたようなのですが、どうもこのソン・ガインという人が「ミス・トロット」というオーディション番組で優勝し、この番組が話題になったそうで、復権の兆しが見え始めているのだとか。
KBS放送でも「トロット全国大会」なる番組が始まり、この曲がテーマソングなんだそうです。私はyoutubeで一部を見ただけですが、地域対抗で、キム・ヨンジャとか、チュ・ヒョンミとか、ベテラン歌手が地域ごとの「監督」となり、トロット歌手を発掘しようという企画のようです。
歌詞の中にも「全国八道」という歌詞がありますが、8つの地域に分かれています。ですが本来朝鮮の八道とは北朝鮮の平安・咸鏡・黄海道に韓国の京畿・忠清・慶尚・全羅・江原の各道のこと。しかし分断国家なので、韓国側の5つの道に加え、ソウル・済州・そしてなぜか「グローバル」という地域分けをしているようです。ちょっと無理矢理。
ソン・ガインさんがダンサーを引っつれて歌っている動画の他に、この番組の出場者達が一堂に会して歌っている動画も見つけました。男女に分かれて歌っているのですが、これを見ると演歌というよりはダンスナンバー、日本のAKBを見ているようです。日本の演歌もこういうのを取り入れてみては、と思いました。
先日何曲か「頭の中から離れなくなった曲」というのを紹介しましたが、ここ最近はこの曲が頭の中をぐるぐる回っています。youtubeにも若い子達がこの曲の振り付けで踊っている動画がいくつか上がっています。
この歌や番組がどの程度話題になっているか、ネット情報だけなので、判然としませんが、何か情報をお持ちの方は教えてくださると嬉しいです。