写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

36  質素に暮らしたい

   4月になって3日目。昨年、2020年度は都市部で過ごした久しぶりの一年間となりましたが、最大の問題は以前にも書いたように出費の激増でした。その前年、2019年度は何度も書いたように海外旅行に行きまくったのですが、それでも2020年度より手元に残ったお金が多かったのです。その前年、2018年度はこれ、といったところに行かなかったので、もっと多かったはずです。

 

 まず家賃、これは痛いですね。もういい年なのだから中古マンションを購入しようか、と迷ったのですが、決断力のない私、結局賃貸にしました。ですが少しいいところに住もう、と思って田舎の木造アパートから都市部のマンションにしたので、具体的な金額は書くのを控えますが、毎月の家賃はかなり増額し、家計を圧迫しています。

 

 次に、これは迂闊だったのですが、家が広くなれば光熱費も増大するわけで、特にガス灯油代の出費が痛かったです。冬場、使用料の請求書を見てびっくりしてしまいました。風呂もほぼ毎日入りました。今まで入らなかったわけではないですが、入らない日があったのが、毎日、という具合。風呂そのものも大きくなったのでガス代がかかっているでしょう。

 

 あと、スーパーもコンビニも近くなり、買い物の頻度が増したこと。クリーニング屋も近くにあるので頻繁に出したりしました。それだけまともな生活になったとも言えますが、その分出費も増えます。

 

 それから、偏屈者でスマホどころかガラケーすら持っていなかった私が、遂にスマホを購入。さらに家を無線のWiFiにしたので、電話代が高いです。これは失敗だったか、と思いますが、さすがに今どき携帯なしの職業生活を送ることに限界を感じたので、うーん、と思いつつ払っています。通信費のシステムがよくわからず、節約できる部分があるのかも知れませんが、毎月高額の支払いに苦しんでいます。

 

 ちょっと意外だったのが、新しい職場の飲み会の積み立て費が異常に高く、びっくりしました。これも具体的金額をここに書くのを控えますが、明らかに取り過ぎです。異動一年目で、波風を立てるものよくないかと思い、また、コロナ禍でどうせ返金されるのでは、と思ったのでおとなしく払いましたが、飲み会嫌いの私としては困ったものです。

 

 予想通り、昨年度は宴会が一度も開かれず、先日無事返金され、思いがけない臨時収入と相成りましたが、3月は同時にまとめ払いも多いものです。これにあてなければなりません。結局3月が終わらない段階で、各種支払いに充当し、スッカラカンになってしまいました。

 

 どうも一昨年度まで、この職場では、かなり頻繁に飲み会があったようで、年度末など連日だったようです。コロナ禍が続いて欲しい、というわけにはいきませんが、この件に限ってはコロナ禍が続いて欲しい、と飲食業界の人には悪いですが、集団で飲み歩くのが嫌いな私はそう思ってしまいました。

 

 昔の本を見ると、「質素倹約」が徳目として出てきます。戦前の時代ですね。戦後高度成長下、「消費は美徳」と言われるようになり、「ものを大切に」ということは環境問題からの側面から語られることはあっても、消費を減らそう、贅沢を戒めよう、という視点から語られることはなくなりました。「トリクルダウン」などといって、むしろお金を落とすことがいいことであるような風潮すらあります。

 

 正直なところ、私はこれまで田舎でひとり暮らしだったので、余裕があり、「お金を落とす」などと分不相応な考えを無意識ながら形成し、贅沢になっていたのかも知れません。しかし、このところ老後の生活が心配になってきました。その一方で早期退職を考えているのですから始末に負えません。

 

 今年度は、節約できることは節約できるようにしたいものです。といってもミニマリストとも正反対の価値観だし、服が破れたり、ものが壊れたり、その他あれこれあって、そうも行かないので頭を抱えているのです。今年度も旅行どころではなさそう。このブログもこういう話題の多い、愚痴ブログになりそうです。