昨日は日本の鉄道唱歌が韓国で「学徒歌」として現在でも歌われている、という話を書きました。日本の曲がアジアで思わぬ形で受容されている、というのは興味深い現象です。
ところで、インターネットであれこれ検索すると、いろいろなものが出てくるものです。今回は日本の曲が台湾で思わぬ形で受容されている、という話を書きます。といってもネットで知ったことの受け売りですが。
台湾には少数民族がいろいろいます。北海道にアイヌ民族がいるように、台湾にも先住民族、現地では「原住民」と言われる人々ですね。昔の日本統治時代には「高砂族」とか「平埔族」とよばれていたようです。
北海道におけるアイヌ民族のような存在なのでしょうが、北海道におけるアイヌ民族の存在感が現在の日常生活ではほとんど感じられないのに対し、台湾原住民は特に東部・南部ではそれなりの存在感があるようです。
いちばん有名なのは「アミ族」という部族ですね。台湾東部の原住民で、野球選手の陽 岱鋼はアミ族出身なんだそうです。
このアミ族の民俗舞踊に「アミチャチャ」というのがあるそうです。ネットで偶然見かけたのですが、アミ族の人が民族衣装でダンスを踊っている。ところがこの曲が日本の敏いとうとハッピー&ブルーが歌うムード歌謡「星降る街角」なのです。
1977年の曲だそうで、ムード歌謡としてはダンサブルな曲です。最近は見ていませんが、以前はよく「のど自慢」で歌う人を見かけたものです。
「豊年祭」という、民俗祭的なイベントの動画がyoutubeにあがっていますが、このような場所で伝統的な歌ではなく、この曲が流れて踊りを踊っているのはなんだか不思議な感じがします。
でも、それが台湾の鷹揚さにつながっているのでしょう。気に入ったものは取り入れる、というところでしょうか。この辺が韓国とはだいぶ違いますね。
またよく知らないのに1記事書いてしまいました。台湾のことは韓国以上にわからないのです。何か追加情報をお持ちの方は教えてくださると嬉しいです。