写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13  五木寛之氏のラジオ

 このところ、五木寛之氏のラジオ番組youtubeに載っているのでよく聞いています。これもいいのかどうかわかりませんが、いつでも聞けるのはいいことです。公式でもいつでも聞けるようにしてもらえると助かります。

 

 それはともかく、以前の録音もあるとはいえ、五木氏、昭和7年=1932年生まれということで、なんと今年(2021年)に89歳になります。ところが話し方が明瞭で、非常に聞きやすいのです。

 

 昔五木寛之の夜」という番組があり、よく聞いていました。中高生の頃はほとんど聞いていませんでしたが、大学生の頃から聞くようになり、社会人になってからは深夜放送だったにもかかわらず、ますますよく聞くようになっていました。「大人の番組」だったのですね。

 

 その番組が終了したのち、NHKのラジオによく登場するようになりました。まだ「五木寛之の夜」が終了する前だったと思いますが、夏場のお盆明けの夜8時頃、五木氏の連続トーク番組がありました。あの番組はテープに録音していたはずです。あの頃もメンタルが不調で、五木氏のラジオが心に染み入ったものです。

 

 五木氏は作家ですが、語り口は暗く、ボソボソとしゃべります。ですが明瞭です。老人特有のくちゃくちゃがまだありません。そして暗いのに癒やしになります。この人の本に「生きるヒント」とか「大河の一滴」というのがありますが、仏教、特に浄土真宗の教えを背景に人生論をやさしく説いているので、それが癒やしになるのでしょう。こうしたラジオ出演者は、一般のDJや、朝の宗教番組の出演者にも見られないもので、私の知る限り、唯一無二です。

 

 五木氏の作品についての感想も、機会があれば書きたいものですが、このところ、メンタル面で不調、目も不調だったので、五木氏のトークを夜流して聞き流していました。暗いのに心がなぜか落ち着きます。

 

 五木氏ももう90歳近いのですが、奇跡的な元気さ。長生きしてこれからもいろいろ聞かせて欲しいな、と思います。