写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

30  春は天ぷら<その1>

 春になると作る料理に「天ぷら」があります。ひとり暮らしのくせに年1~2回とはいえ、天ぷらを揚げてしまうのです。

 

 なぜ春に天ぷらなのか、というと、この時期「タラの芽」が売りに出されるからなのですね。以前出張先でこの「タラの芽の天ぷら」を出されて気に入り、以後よく食べるようになったのです。宴会嫌いの私ですが、これは珍しく宴会で出された料理で気に入ったものです。

 

 春先になると、スーパーの店頭にも出来合いの「タラの芽の天ぷら」が売られることがあるのですが、これはどうもおいしくありません。エビ天や鶏の唐揚げなどは出来合いのものでも我慢できますが、やはり野菜類、特に葉物や山菜の天ぷらは揚げたてでないとおいしくないものです。

 

 先日、近所のスーパーに大量の「タラの芽」が売りに出されていました。このスーパー、地元資本で大型店に対抗するため、特に野菜類は激安品があるのですが、その激安ぶりは同じ値段で大型スーパーの3倍程度の量を売る、というやり方なので、ひとり者には手が出ません。ですが今回は5パック500円をさらに半額で、という値段だったので迷ったのですが、結局買ってしまいました。

 

 ですがこれをどう処理するか、冷静に考えれば困ります。大好物ですから、2回分ぐらいは1回分の食事として食べきれそうですが、天ぷらというのは衣を付けて油で揚げるので意外と量を食べることが出来ません。以前はついでにエビや椎茸、大葉など、いろいろ揚げていたのですが、エビは素人が揚げてもうまく揚がらないし、食べきれないので、最近はタラの芽に加えてマイタケをついでに揚げる程度にしています。これならば素人揚げでも何とかなります。

 

 天ぷら粉を水で溶いて、衣を付け、油に投入。タラの芽が柔らかくなったかな、という頃を見越して油から出します。おそらく天ぷらというのはそれなりの技術が必要な料理で、素人がやるのとプロがやるのとでは雲泥の差でしょうが、それでもまあまあ、食べられないことはありません。

 

 タラの芽は基本塩で食べるのでしょうが、ひとりで食べるには量が多いので天つゆも用意して味に変化をつけます。

 

 さて、残ったタラの芽をどうしましょうか?思い切って冷凍してみることにしました。山菜の類を冷凍してうまくいくのかどうかわかりませんが、毎日天ぷらも何だかなあ、ですし、これまた実験です。

 

 冷凍したタラの芽がどうなるか、後日報告できれば、と思います。