写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

47  アイスランドからの手紙

 旅行記などを掲載していた関係で、5月初めの話を今頃掲載するのですが、ある日、職場から帰宅したら、昔、文通をしていたアイスランドの人からの手紙が来ていました。

 

 私は大学生の頃、海外に興味を持っていたので、英語が苦手だったくせにむやみに多くの方々と海外文通をしていました。その中の一人です。文通、という趣味はどちらかと言えば女の子が好む趣味で、文通相手も女性が多く、その後ほとんどの方とは文通が途絶え、音信不通になってしまいましたが、この方は男性だったこともあって、文通自体は途絶えていたものの、連絡はついていました。

 

 アイスランド人ということが珍しく、文通をはじめた方でしたが、就職してからは英語で手紙を書く時間がなかなかとれず、もう長い間こちらがクリスマスカードを送ると返信カードか簡単な礼状が来るだけだったのです。

 

 そんな方から、ずいぶん久しぶりにちゃんとした手紙が来たわけです。ただ、以前からそうだったのですが、この方の字が非常に読みにくく、ただでも英語がわからないのに手紙の判読が難しく、難渋しました。

 

 以前から、文字が読みやすいメールでやりとりが出来ないか、と思い、こちらのメールアドレスをカードに書いて送っていたのですが、メールが来ることはありませんでした。もしかしたらメールなど使っていないのかも知れません。

 

 アイスランドという北欧の小国の田舎町で、メールも使わずに暮らしているのかなあ、と思うと、それはそれで牧歌的な、好ましい暮らしに思えますが、実際にそうなのかはわかりません。

 

 せっかくの手紙ですから、一生懸命文字を判読して読んでいきました。正確に読解できたかわかりませんが、どうもコロナで仕事がヒマ、ステイホームを余儀なくされているので久しぶりに手紙を書いてみた、ということのようです。

 

 4月4日付の手紙が5月初めに着きましたから、やはりコロナで遅延しているのでしょうか。以前は一週間程度で着いていたはずです。

 

 せっかくだから返信をしました。とはいっても、もう長い間英語の手紙を書いていないし、昔、この方に「英語の能力が低い」と書かれた覚えがあります。一から英語の手紙を書く元気もないので、google翻訳を使って文章を書き、英語の堪能な知人の方に一応見てもらって送りました。文通相手に送る手紙を見てもらう、というのは小っ恥ずかしいのですが、やむを得ません。また、見てもらったとは言え、もとは機械翻訳ですから、これで大丈夫なのかな、と思います。でも時代の変化を実感しました。google翻訳は便利ですね。

 

 さて、返事は来るでしょうか?今どきのメールやメッセージはすぐ送付されますし、返事を書かずに「既読スルー」すると、気を悪くされたりします。昔の郵便による文通のように、一ヶ月や二ヶ月ごとに一回ずつ手紙を送り合う、という方が、生活のペースに影響を与えず、無理がなくてむしろ好ましいのかも知れませんね。