写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

10  感情の振幅

 このブログを連日読んでくださる方はお気づきでしょうが、旅行や食べ物の話を書いたと思ったら政治の話を書いたり、そうかと思えばへこんだとか落ち込んだ、などということを連日書いたりします。つまり、私は感情の振幅が激しいのですね。

 

 近頃はちょっとしたことで冗談を言ったり、きついことを言ったりしてもパワハラ・セクハラといわれます。一方では、へこんだとかネガティブなことばかり言うというとこれまた嫌がられたりします。

 

 社会が、個人の感情の振幅の許容する範囲がすごくせまくなっていると感じます。確かに、きついことを言われたり、不愉快なことを言われると、それはそれで自分もひどく傷つくのですが、言う方としても吐き出さないとモヤモヤやわだかまりが生じるし、それでメンタルをやられたりします。

 

 どっちにしてもこの手の人間は困りますね。HSP(highly sensitive person)とか「繊細さん」という言葉も生まれていて、私も「繊細さんなんですね」と言われたことがありますが、社会の許容範囲が狭くなったことで生まれてきた現象なのでしょうね。

 

 私は子供のとき、よく親に「調子に乗るな」とよく叱られましたが、思春期以後は気分の落ち込みの激しい性格になりました。今は愉快な気分になることはほとんどなく、ゼロとマイナスを行ったりきたり、基本的に鬱です。

 

 今の時代は情緒の安定が求められていて、私のように感情の振幅の激しい人間は生きにくい時代です。もっと情緒の安定した人間に生まれてくればよかったな、と思います。