写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

42  韓国新聞の日本語版について思うこと

  日韓関係が相変わらずよくないのですが、ひとつ不思議に思っていることに、韓国の新聞の日本語版の存在があります。韓国の主要紙の多くが日本語版のページを持っていて、韓国国内向けと思われるニュースをそのまま配信しています。

 

 同じ旧植民地でも、「親日的」とされる台湾の新聞はそのような日本語版ページを持っておらず、日本語でニュースを配信してはいないようです。

 

 韓国の新聞が日本語版ページを持っているのは、日本語と韓国語が似ているため、翻訳しやすく、比較的容易に日本語記事を配信できるという事情があるのかもしれません。中国語の場合は、韓国語に比べると翻訳に手間がかかるので、台湾の新聞には日本語版がないのでしょう。

 

 韓国国内のニュースが手に取るようにわかるのはいいのですが、その記事が韓国国内向けに書かれた内容であるために、日本人読者からすれば違和感、もっというと反感をもたらすような記事も散見されます。

 

 韓国全体にも言えることなのかも知れませんが、いわゆる「メタ認知」ができていないので、外から見ると「何を考えているのだ」と思ってしまうような記事が多くなってしまうわけです。記者はおそらく日本語でも配信されていることを意識しないで記事を書いているのでしょう。

 

 外国語、特に日本語で記事を配信するのであれば、それなりの配慮が必要ですし、記事を書く記者も、外国語で配信されている、と認識して書けば記事内容のトーンも変化してくるはずです。

 

 日本語記事を配信しない、という方向ではなく、韓国の記者に日本語でも配信されていること、日本人にも読まれていることを意識して記事を書いてもらえれば、日韓をめぐる葛藤も少しは和らぐのではないか、と思うのです。