写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

12  趣味第一の人生

   日本の最大の問題は、少子高齢化でしょう。特に少子化は深刻な問題です。ですが私もひとり者で子供がいません。年齢的に考えて今後結婚することも子育てをすることもないでしょう。

 

 私の場合、何度か書いたように真面目に結婚しようと思ったことが一度もありませんでした。結婚して子供がいたら、庶民の分際で一昨年のように何度も海外旅行なんぞに行けなかったはずです。ですから結婚しなくてよかった、と思うことはよくあるのですが、結婚しておけばよかった、と思ったことが正直ありません。

 

 結婚以前に、まともな恋愛すら経験していません。消極的な性格であったということも大きいと思うし、仕事が精神的に大変で恋愛・結婚どころではなかった、あるいは好きになるような人と出会うことがなかった、というようなこともあるでしょう。人生を振り返ってみても、結婚という選択肢がどこにもなかったとしかいいようがありません。

 

 これまた正直に言ってしまうと、恋愛・結婚よりは趣味という人生を選択してしまったのだと思います。「婚活」も全くやったことがありません。よく「仕事か家庭か」という問いかけがなされることがありますが、私の場合、仕事でもましてや家庭でもなく、「趣味が第一」という人生を選んだ、というか、選ばざるを得なかったというしかありません。趣味が第一、仕事が第二、三四がなくて五が家事(家庭?)という感じでしょうか?

 

 趣味と言ってもたいしたものではなく、旅行や読書ていどのものですが、そちらを優先してしまったのだろうな、と思います。

 

 生涯未婚率が男性20%ほどだそうですが、結婚したくても金銭・容姿などの問題できなかった人と、私のように恋愛・結婚に関心がなく、金銭的にも家庭に使うより趣味に使いたい、と思う人とに分かれるようです。

 

 もっとも私も「恋愛弱者」であったのだろうし、強く迫られれば結婚したかも知れませんが、そんな人もいませんでしたし、なによりも仕事面で、それどころではありませんでした。いまだに仕事面で一人前になった感覚がなく、その自信のなさもあったことも大きいと思います。そして、こちらが強く付き合って結婚したいなんて考える女性も皆無だったわけです。

 

 仕事の憂さ晴らしを趣味に費やす、といった風で若い時代を過ごしてしまったように思います。もっとも、就職する前、学生時代もまったく女性には縁がありませんでしたが。学生時代にもうそういう気持ちが起こらなかった時点で先が見えていたのかも知れませんね。

 

 私ひとりの人生ならひとりの偏屈者の人生、ということで終わったのでしょうが、このところ私のような人生を選択する若い人が多いようです。それが少子化に拍車をかけてしまってるのだろうなあ、とは思いますね。