写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

48  和田弘とマヒナスターズ「お座敷小唄」 

   東京オリンピックの開会式で小山田圭吾が過去のいじめ問題で批判され、降ろされた、という話は周知のことですが、この小山田氏、あの和田弘とマヒナスターズのメンバーであった三原さと志氏の子息だということです。そのことは今回の一連の報道ではじめて知りました。

 

 マヒナスターズといえば、1960年代大変人気のあったハワイアンコーラスグループです。ハワイアンというより、ハワイアンの楽器を使って和風の歌を歌っていた、という印象があります。私はリアルタイムで全盛期を知らない世代ですが、父親や祖父が好きだったらしく、いくつかの歌を歌っていたような覚えがあります。「ムード歌謡」のはしりだったのでしょうか?

 

 1964年、ちょうど前回の東京オリンピックのあった1964年にこのグループがヒットさせていたのがこの「お座敷小唄」だそうです。「富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 雪に変わりはないじゃなし 溶けて流れりゃみな同じ」というお座敷歌をもとにした歌らしいのですが、「ないじゃなし」では、「ある」ということになって意味が通じない、ということが今でもこの歌の話になると取り上げられます。

 

 この歌、お座敷歌をハワイアン楽器に乗せて歌う、という趣向で、和製ポップス登場直前に大流行した曲です。宴会なんかで歌うのに適していたのでしょう。子供がこの歌を歌って親に怒られた、なんて思い出話も散見されます。歌詞はともかく、メロディーが歌いやすくて子供でも口ずさめそうですからね。今ならとても流行りそうにない曲ですが、それだけに高度経済成長期の雰囲気を感じさせる歌のひとつです。

 

 2つのオリンピックつながりで、大ヒットした曲を歌った人とその子供がすれ違う、まさにすれ違ってしまったのですが、ちょっと興味深かったので記事にしてみました。

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