写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

59  立憲民主党の代表選挙

 先日行われた立憲民主党の代表選のことを書きます。やはり自民党の総裁選挙は事実上の総理大臣選挙であるのに対し、一政党の党首選ですから、どうしても関心は薄れますが。

 

 泉健太という人物が新代表になりましたが、正直どういう人かよくわかりません。北海道の石狩生まれだということをこのたびの選挙ではじめて知りました。選挙区は京都のようですね。旧国民民主党の出身だということで、4人の立候補者のうちで立ち位置としてはいちばん保守寄りだという話でした。確かに、私個人としては立ち位置的にはいちばんいいと思います。

 

 ただ、私は逢坂誠二が言われているほど左寄りだとは思いませんでしたし、年齢的にはこの人の方がいいかな、という印象でした。

 

 私は若い政治家にはあまり魅力を感じませんし、民進党蓮舫氏を代表にしたときにも感じましたが、総理大臣候補になり得るのか疑問です。本気で政権を目指す、というよりはとりあえず党の立て直しを任されたのかな、という印象を持ちました。

 

 ですが、今の立憲民主の状況は政権を任せるには頼りない、という印象を持たれて、立て直しが必要になっているのですから、やはり現実味は薄くても総理大臣たり得る人物であって欲しかったなあ、と思います。

 

 私は野田佳彦元首相が再登板すればいいのに、と思ったのですが、やはり首相の時、個人的なことをいわれてカッとなって解散して負けたので、党内にはそのときの恨みがまだ残っているのでしょうかね?

 

 若くて実績のさほどない政治家を表に出して、大丈夫なのかなあ、と思います。まして立憲は共産党との関係をどうするか、連合との関係をどうするか、という又裂きに近い状況にあります。これをうまくやりくりできるのでしょうか?共産党とうまく手を切れればいいのですが、一度仰いでしまった毒杯の感があり、抜け出すのが難しいのではないでしょうか。

 

 もともと、立憲民主党の失敗の遠因は、国民民主を完全に吸収できなかったことにあります。また、自民党岸田政権になり、安倍政権よりも穏健保守色が強く、特に経済政策で立憲が独自色を打ち出しにくかったという点もあるでしょう。それで左派色の強い非経済政策を打ち出して、票が逃げたようにも思います。

 

 「立憲民主」という党名自体、安倍政権になると安倍氏の非立憲的姿勢が問題視されて立憲主義というカビの生えたような言葉が生き返ったところからついた党名ですから、「安倍政権反対」の意味が強いのです。

 

 今は安倍政権ではありませんから、自民党の動向を見計らう必要はあると思いますが、党名も変えてもいいかもしれません、もとの「民主党」でもいいように思いますね。旧民主党はおそらくアメリカ民主党を意識して、二大政党の一方を担うつもりでつけたのでしょうから。

 

 とりとめもなく書いたので、これ以上書くと話が拡散していきそうですし、この程度にしておきます。来年には参議院選挙がありますから、それまでに立憲民主党がどうなっていくか、注視していこうと思っています。