写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

21  2021年、今回も紅白の感想

   今年も、昨年末の紅白歌合戦の感想を書きます。  

 

 紅白は最初から最後まで見ましたが、率直に言って、さっぱり面白くありませんでした。やはり私の年代では、途中まで見ていた「年忘れにっぽんの歌」を見続けた方がよかったのかも知れません。レコード大賞よりもつまらないという印象でした。

 

 まあ、紅白は面白いから見ると言うよりも、「これを見ないと年が越せない」という、勝手な義務感で見ています。

 

 今年の紅白は肩が凝りました。なんか、あれを楽しめたのは意識高い系とか、感性高い系の30代ぐらいではないでしょうか。結婚して小さい子供もいて、でも今の音楽についていけてる、という人々が見ている姿を想像しながら見ていました。

 

 NHK側の作り手が作りたい紅白というのはこういうものなのでしょう。多様性とかSDGsのレポートがあったりとか、意識しすぎ。こちらは歌番組にそんなものを求めていません。私は最近のこの手の主張に食傷気味なので余計そう思ったのかも知れませんが。

 

 マツケンサンバに車椅子のや白杖のダンサーが出てきたりしていました。その前にも「年忘れにっぽんの歌」にマツケンサンバが出ていたのですが、こちらの方が素直な演出でした。

 

 「多様性」を意識している割には、50代独身男性の私は制作者が想定しているターゲットから外れているな、という印象を持ちました。

 

 昔だったら、家庭で三世代そろって見ている家庭、というほかにも、小さい家でひとりで見ているおじさん、帰省の途や大晦日の食堂でかかっているのを偶然見る、とか、さまざまな姿を想像できたのですが。今回は「見たい人は見てください」というのを感じました。

 

 勝ち負けもさらっとやっただけ、紅組優勝とのことでしたが、優勝旗の授与もありませんでした。あれこれ言われるので、紅白対抗、歌合戦形式をやめたいのだろうなあ、と感じました。

 

 でも、男女の区別をなくすと、結局男性歌手の方が多くなる向があるんだそうです。実際、特別企画は男性4組、女性系2組ということでした。松田聖子辞退の穴埋めもされなかったので、全体に男性歌手が多かったということになります。

 

 歌についても、知っている曲が少ないし、知っているベテランの歌手も全盛期には出ないで、今頃出るのかよ、という感じ。

 

 「歌謡曲」がなくなったのでしょうね。なんだか音楽フェスみたいになってしまい、そういうのを望んでいる人もいるのでしょうが、私は楽しめませんでした。男女分けが限界に来ているのではなくて、「歌謡曲」を前提にしてる番組なのに「J-pop」が中心になっていることに限界が来ているのかな、と感じました。

 

 演出もきらびやかなのでしょうが、我が家のテレビが小型のせいか、演出自体も大型テレビで見ることを意識して画面を作ってるような感じで、さほど感心しませんでした。テロップも小さくて近づかないと読めません。

 

 新しいところでは追加発表で出た「藤井風」という若い男性歌手がイケメンで、歌も新しい曲では極めて珍しくどこかで聴いたことがあるフレーズの入っている歌で、印象に残ったくらいです。

 

 新しい人でも、知らない人でも、どこかで聴いたことがあって、悪い曲でないな、と感じさせる場合はそれでもいいのです。そういう歌が少ないということが問題なのですね。ただ、地元で歌うといって、2曲目を会場で歌う、という演出は興ざめでしたが。

 

 あとはking&princeの歌をどこかで聴いたことがあるかな、と感じたくらいでした。新しい曲も15年前ぐらいの曲もそう言われなければ区別がつません。

 

 出場者もリストを見て、BISHとDISHがいるのかあ、Bが紅で、Dが白、という程度の認識。両方見ましたが、結局さほど印象に残りませんでした。

 

 水森かおりはここ数年小林幸子の2番煎じみたいな大型衣装で出ていましたが、今回は日本全国でロケして清水寺の舞台で歌う、という演出。これはよかったかな、と思いました。「いい日旅立ち」を歌うのがいいのか悪いのかわかりませんが。 

 

 氷川きよし美空ひばりの「歌は我が命」という歌を歌っていましたが、この歌は美空ひばりが歌うから凄みが出るのであって、年が明けたらyoutubeでひばりがうたっているのを探そうかな、と思いました。美空ひばりは他にも反戦歌の「一本の鉛筆」とか、この手のバラード曲に意外といい曲があるのです。

 

 三山ひろしという演歌歌手のときに、毎年けん玉世界記録挑戦というのをやるのですが、私はこういうベタな企画の方が好きです。ただし、歌そっちのっけで画面右下のけん玉ばかり見ていましたが。演歌があまりなくて、今までは演歌のときはきついな、と思っていたのですが、JーPOP系の歌ばかりも辛いものです。

 

 ただ、久しぶりにテレビを見て若くして成功している人たちを次々とみる、という経験をすると、ある種の憧れを持ちます。なんか成功願望というか、ずっと忘れていた感情ですし、もう今更持ったって遅いのですが、テレビってこういうものを運んでいたのだな、ということは感じました。普段ネットでyoutubeばかり見ていると生まれない感情です。

 

 正直、年明けにちらっと見たジャニーズの番組の方がまだマシでした。つまらないし疲れたのですが、ある種の異文化接触みたいな経験をしました。もう紅白は自分の世界ではないのですが、世の中の一部にはこういうものを求めている人がいるのかあ、と確認する機会にはなったと思います。こういう機会でもないと、テレビ自体見なくなっていますからね。

 

 視聴率は過去最低だったそうですね。「年越しは紅白を見るもの」を思ってみている層とNHK側のターゲットにずれがあったのではないでしょうか?