写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

87  抹茶スイーツ氾濫のわけは…

  仕事のある日は、朝、コンビニで「もっちチョコパン」と「カレーパン」、そして缶かペットボトルの甘いコーヒーを買う、という習慣になっているのですが、ここ数日、コンビニパンの棚に「抹茶デニッシュ」とか、「抹茶ホイップあんぱん」などといったパンをみかけるようになりました。私は自分でも抹茶を点てて飲むような人間なので、この手の商品に弱く、つい買ってしまいます。

 

 この商品に限らないのですが、このところ、抹茶チョコをはじめとして、抹茶系のスイーツやパンなどがいろいろ出回っています。最近買ったスイーツだけでも、抹茶とクリームが入っているどら焼き、抹茶モンブラン、などという商品がありました。

 

 ここ数年、というよりもっと前からだと思いますが、抹茶スイーツがブームといってよい状況にあります。私も各種の新製品が出るとついつい買ってしまいます。でもなんで抹茶味のお菓子がこんなにも世に出るようになったのか、不思議と言えば不思議です。

 

 「おいしいから」といってしまえばそれまでですが、おそらくその背景には、お茶、とくに煎茶を急須で入れて飲むという文化が廃れたことが大きいのではないかと思います。

 

 考えてみれば、私は高級な和菓子を食べるときだけは抹茶を点てますが、自分で煎茶を急須で淹れることなど絶えて久しくなりました。お茶を飲みたいときはペットボトルのお茶を買ってしまいます。また、ペットボトルとお菓子を合わせて食べることはほとんどありません。

 

 おそらく、もともと和菓子は「お茶請け」で、お茶の苦みを中和するため、甘みを強調したお菓子が作られてきたのでしょうが、現代ではお茶を淹れる文化が廃れてきて、お菓子ひとつだけでお茶の苦みとお菓子の甘味を両方楽しんでしまおう、という嗜好が強いのかも知れません。

 

 コンビニスイーツのレベルは高く、和菓子の場合は専門の和菓子屋で買ってしまいますが、洋菓子の場合は値段の問題もあって専門店よりはコンビニスイーツを選ぶ場合が多いのです。

 

 これからもどんな抹茶スイーツが出るか楽しみではありますが、でもいい年をして甘いお菓子ばかり食べているのもいかがなものか、でもついつい買ってしまうしなあ、と思いつつ、日々を過ごしています。