写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

16  根室まで(2022年5月4日) 

   さて、人身事故に遭ったせいで札幌駅到着が1時間以上遅れました。まあ、事故でも1時間程度の遅れなら案外処理は早いものだ、と思いますが、とにかくあれこれ考えた末、予定通り根室まで行くことにしました。

 

 ホームに出て、本来6:48発の特急「おおぞら1号」を待ちます。手稲方面からやってきたので乗り込みました。結局7:59発です。同じ区間を何度も乗りましたから、今度は進行方向左側に座ります。ですが、前日は遅く、今朝は早起きでしたので、結局寝ていました。ということで車内ではこれ、といった記憶がありません。雪は融けているが枯れ草や作物が植えられていない畑が続く景色を眺めながら過ぎていくだけです。釧路には本来10:57着ですが、12:10着。1時間13分遅れでした。

 

 さて、釧路駅ですが、また寒いです。でも今回は少し晴れています。駅になぜか仮面ライダー1号の等身大人形が飾ってありました。なぜあるのかよくわかりませんが、レトロショップの類があるようです。昼食を食べなければなりませんが、駅弁は前回買ったし、駅前にこれと言った食堂もなさそうです。ということで駅構内の喫茶店のようなところでカレーライスを食べました。700円。

 

 そのあと、根室で食事をする時間もなさそうだし、夕食を食いっぱぐれるのも困るので、前回買った駅弁屋と別の売店で、「いわしのほっかぶりずし」というのを買いました。ですが1350円と結構高いです。

 

 前回釧網本線に乗ったときは、釧路の街をウロウロしていい席に座れなかったので、今回は早めにホームに行きます。それでも発車ホームを間違い、行き直したところ、既に数人いました。列車が来て、景色の良さそうな進行方向右側の席を狙います。

 

 ところがいい席は先客が占領します。このステンレスのキハ54、転換クロスシートなのはいいのですが、窓が小さく、かつシートピッチと窓の配置が合っていないので、「窓側」の窓と席が合っている席は早々に占領され、私は右窓側とはいえ、「壁側」とでも言うべき席になってしまいました。壁が大部分を占めているので、窓は席のスペースの3分の1ぐらいしかありません。思った以上に外の見えにくい席で、無理矢理外を見ようとすると、首が痛くなります。

 

 それでも13:25出発。市街を抜け、原野に出ます。あまり変わった景色はありませんが、厚岸付近ではが見えます。これはいい景色ですが、残念ながら外が非常に見えにくいのです。厚岸といえばかきめしが有名です。昔来たときは列車交換の間に立ち売りのおじさんからかきめしを買ったのですが、今回は立ち売りもなく、外に出る時間もありません。列車では極めて買いにくいものになっているのでしょう。

 

 どこかで列車交換がありましたが、「ルパン3世」のラッピング列車でした。モンキーパンチ氏が浜中町の出身だとかで、こんな列車を走らせているようです。

 

 また海が見えて、平べったい無人島が見えました。このあたりで「花咲」という駅があったはずだがなあ、と思いますが、廃駅になったようです。駅弁は買えないし、外は見にくいし、駅は廃駅になっているし、衰退しているのだな、パッとしないな、と思います。それでも列車は進み、日本最東端の東根室。下車客も撮影客もいました。さらに根室市街に入り、15:57根室着でした。