写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

81 「参政党」現象の謎

    今回の参議院選挙で一番謎だったのが「参政党」です。名前もインパクトがないし、選挙戦の段階では主張もいまひとつわかりませんでした。

 

 ところが事前の情勢分析では1議席ぐらいは取りそうだということでしたし、実際にも1議席取ってしまったわけです。反マスク・反ワクチン・反グローバリズム、オーガニックという主張だそうですが、既成の保守派・右翼とも一線を画しているようですし、ネット選挙をやっているのでマスコミも実態がつかめないようです。

 

 資金も豊富なようですがそのバックもよくわかりません。諸派系でも「NHK党」や「れいわ新選組」、あるいは「幸福実現党」あたりは、賛同できないにしてもやっていることや主義主張はわかりますが、この党は謎めいています。陰謀論者だとか、日本版トランプ支持者系の集まりとかいう説もありますが、不思議です。 

 

 私などマスコミとネット情報しか知りませんし、それもすべての新聞やネット情報にアクセスするわけにもいきません。そんなことをしたら日が暮れてしまいます。それでもこの「参政党」現象が不思議で、記事が載ると見ているのですが、どうも腑に落ちません。

 

 何人かの評論家の人たちが考察を書いているのをいくつか読みましたが、どうも核心に迫るものがなく、まだ実態がよくわかりません。「幸福実現党」や「日本第一党」とこれだけ差がついて議席獲得につながったのはなぜか、そこをついている考察がまだありません。倉山満氏が参政党について書いているのを読みましたが、どうもどこかで「軍師」がついた(代わった)のではないか、という見立てでした。ですが、その軍師がだれなのか、書いてありませんでしたし、倉山氏もそれが誰なのか、わかっていないのでしょうか。

 

 また、この党は陰謀論とのかかわりが指摘されています。倉山氏は「振り切ったトンデモ政党」という書き方をしていました。私はこの党と陰謀論がどう結びついているのか、いくつかの断片的な論評を読んだ以外は知識がありませんが、ナショナリズムの主張とアメリカから流入したと思われるこの手の主張がどう結びつくのか、不思議でもあります。

 

 何よりも参政党の演説を聞いて「魂が震えた」「涙が出た」などという感想が新聞にもネットにも載っているのですが、そういうのを聞くと私などはかえってうさん臭さ、宗教臭さを感じてしまいます。 

 

 とにかく、国政政党になったのですから、政治に関心を持っている者としては、関心を持たざるを得ません。もう少し探っていきたいと考えています。