写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

98  ペロシ下院議長台湾訪問について

   先日、アメリカのペロシ下院議長がの台湾を訪問しました。このことをめぐって中国が警告を発し、極端なことをいう人はペロシ氏の乗った飛行機が撃墜されるのではないか、ということを言っていました。もしそうなれば第三次世界大戦につながりかねなかったわけですが、さすがにそこまではなりませんでした。

 

 私は正直なところ、中華人民共和国よりは台湾に親近感を覚えていますし、それは共産主義に対する疑念があるのと、自由主義を支持する気持ちが強い、というところがあります。

 

 韓国と同じような歴史をたどって反共独裁から経済発展し、民主化した国ですが、韓国と比べると台湾の置かれている国際的地位はあまりにも低く、不当なものがありますし、何とか応援してやりたいな、という気持ちもあります。

 

 ペロシ氏もそういう気持ちが先走ってしまったのかな、と思います。国際情勢に与える影響は緊張をもたらしてしまったのであまりよくなかったのかもしれませんが、純粋に私に似た感情があったのかもしれないな、とも思うのです。

 

 日本では親台派は、国民党時代以来の反共主義への共感、韓国よりも親日的であること、李登輝氏の影響などもあって、保守派が多いですが、でも現在の台湾の執権党である民主進歩党はもともと国民党支配に抵抗していた勢力が作った党で、これを日本の保守派が支持しているというのも面白い現象です。

 

 アメリカの民主党共和党に比べるとリベラル派ですが、そのペロシ氏が台湾に行くことを日本で歓迎するのは保守派である、という現象は国際情勢の反映であるのですが、興味深い現象だと思います。中国と台湾、あるいは南北朝鮮に対する親近感、あるいは評価は、単純に「左右」では分類できないですね。