写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

56  夜の札幌駅で考えたこと

 先日、夜の10時頃に札幌駅から電車に乗りました。夜の電車ですから、両数が少なく、3両編成です。結構混雑していましたが、しばらく前から並んでしたので、座れました。

 

 それはいいのですが、夜の10時の札幌駅、というと、昔はもっと華やかだったのですね。昔は青森行きの「はまなす」、釧路行きの「まりも」、網走行きの「大雪」、稚内行きの「利尻」という夜行急行があり、夜の札幌駅は賑わっていました。深夜でも、これらの列車に乗る客を相手に駅弁売りがいて、ワゴンにいろんな駅弁を載せて売っていました。

 

 私がよく利用したのははまなすで、この列車についてはもう乗りたくない、と思うくらい乗ったし、一方で大変有り難い存在でもあったのですが、とても便利な列車であったことは間違いありません。最後の急行として孤塁を守っていたのですが、2016年になくなりました。

 

 札幌駅が高架化されたのは1988年だったと思いますが、あれから35年たって、ホームから駅構内を見渡してみれば、どのホームからも売店は消えているし、駅そばも2つだけ、高架下の売店も10時になると閉まっています。

 

 昔は列車も上野行きの北斗星や大阪行きのトワイライトエクスプレスもあったのですが、これもだいぶ前になくなりました。今、駅に来るのは特急電車・気動車と通勤電車ばかりです。

 

 2030年頃だそうですが、新幹線が来たら賑やかさが復活するのか、どうもそうは思えないですね。北海道全体が人口減で、札幌も人口の伸びが止まったそうです。今から札幌駅の工事をしていますが、新幹線ができても、昔の賑やかさは戻ってこないような気がしています。