先日、夜の10時頃に札幌駅から電車に乗りました。夜の電車ですから、両数が少なく、3両編成です。結構混雑していましたが、しばらく前から並んでしたので、座れました。
それはいいのですが、夜の10時の札幌駅、というと、昔はもっと華やかだったのですね。昔は青森行きの「はまなす」、釧路行きの「まりも」、網走行きの「大雪」、稚内行きの「利尻」という夜行急行があり、夜の札幌駅は賑わっていました。深夜でも、これらの列車に乗る客を相手に駅弁売りがいて、ワゴンにいろんな駅弁を載せて売っていました。
私がよく利用したのは「はまなす」で、この列車についてはもう乗りたくない、と思うくらい乗ったし、一方で大変有り難い存在でもあったのですが、とても便利な列車であったことは間違いありません。最後の急行として孤塁を守っていたのですが、2016年になくなりました。
札幌駅が高架化されたのは1988年だったと思いますが、あれから35年たって、ホームから駅構内を見渡してみれば、どのホームからも売店は消えているし、駅そばも2つだけ、高架下の売店も10時になると閉まっています。
昔は列車も上野行きの「北斗星」や大阪行きの「トワイライトエクスプレス」もあったのですが、これもだいぶ前になくなりました。今、駅に来るのは特急電車・気動車と通勤電車ばかりです。
2030年頃だそうですが、新幹線が来たら賑やかさが復活するのか、どうもそうは思えないですね。北海道全体が人口減で、札幌も人口の伸びが止まったそうです。今から札幌駅の工事をしていますが、新幹線ができても、昔の賑やかさは戻ってこないような気がしています。