写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

45  語学力のない私

    今回アジア各国周遊旅行をしたのですが、思い知らされたのは語学力のなさ、ということです。私の語学歴といえば、学生時代の英語、これは私の成績の足を引っ張っている科目でした。英語ができればもう少しいいところに行けたのでしょうが、そうもいかず、苦手意識ができました。

 

 これまで合計12回も海外旅行に行っているのですが、ロシアに2回行ったことがあるくせに、まだ一度も英語圏に足を踏み入れたことはありませんアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドといったところはもちろん、ハワイもグアム島も行ったことがありません。

 

 イギリスはヨーロッパ旅行の際、日程上の都合でたまたま行かなかっただけで、また、南の島は鉄オタの私にとっては乗るべき鉄道がないので魅力に乏しい、という面があります。でもアメリカやオーストラリアに行く機会がないのは、自分がアジア好きである、旅費が高く時間の捻出が難しい、という事情も大きいのですが、もう一つ、英語力に自信がない、ということがあります。

 

 英語圏であれば、お互いカタコト、少なくとも学習した英語です。ですからお互いわからなくて当たり前、という意識が働きますが、英語圏ではどうもそういかなさそうです。そういうコンプレックスが英語圏の国から足を遠ざけさせているのですね。

 

 健康であちこち旅行できそうな期間は、もうそう長くないでしょうから、英語圏の国にも行けるときに行くべきでしょうが、どうもアジア志向が強くて、なかなか行けそうにありません。

 

 ではアジア圏の中国語はどうか、となるのですが、大学生のとき第2外国語として履修しました。ところがこれがまたダメなのですね。大学で習ったのは、人民共和国式の中国語でしたが、テキストが「同志!」ではじまるもので、どうもなじめませんでした。

 

 というか、やはり語学の才能や努力の資質に欠けるようで、マスターとはほど遠く、以前、資格マニアになっているとき、中国語検定の一番下の準4級をとりましたが、それで終わっています。今回、香港には行きましたが、まだ人民共和国本土に足を踏み入れていません。簡体字の世界には行っていないわけです。

 

 それでは台湾華語はどうか、ということになるのですが、これもテキストを買って聞いていたものの、さっぱりでした。電車のアナウンスも全くわかりませんし、買い物でも役に立ちませんでした。

 

 「ありがとう」の「謝謝」と、タクシーに乗ったときに台北車站」台北駅)と言ったのが辛うじて通じただけのようでした。もっとも、後者は「レイルウェイ・ステーション」とも言ってしまったのですが。北京式では「車」は「チョー」のように発音するようですが、台湾式ではどうやら「ツー」と発音した方がいいようでした。あと、駅の案内員が戸惑っている私を見て「哪里」(どこ<へ行きたいのか?>)と声を掛けてくれたのだけわかりました。その後言っていることはわかりませんでしたが。今回の収穫はそれぐらいですかね。文章としてわかった、と言えたものはありませんでした。

 

 香港の広東語もテキストを買って聞き流しぐらいしていたのですが、これもさっぱり、というより、全くわかりませんでした。「多謝(ドーチェ)」と言っているのはわかったし、こちらも言ってみたら通じたようでしたが。

 

 韓国語は第3外国語で習ったり、市民講座や短期留学の経験もあり、英語の次に学んだ経験があると思いますが、これもハングル検定3級をとったまま進歩していません。町の人の会話はさっぱりわかりません。ただ、ハングルが一応読めるので、標識や案内の類はハングルを見て行動しました。無理矢理でしたが、電話もかけました。かなり無理がありましたが。ただ、こみ入った話はできず、航空会社のカウンターではスマホ翻訳のお世話になりました。

 

 タイ語ですが、冬に市民講座にかよってみたものの、今回、全く成果はありませんでした。まだタイ文字も全部覚え切れていませんし、タイではスマホの翻訳にお世話になりました。ホテルや案内所のタイ人の英語もよくわかりませんでした。「ありがとう」にあたる「コップンクラップ」ぐらいは何度か言ってみたものの、韓国中国と違ってどうも通じていないようでした。

 

 あとは今回行っていないロシアのロシア語もテキストを買って独学したことがありますが、これも挨拶程度です。

 

 ということで、今回は、カタコトが英語、韓国語、表示が多少わかるのは中国語、それに結構日本語表示もありますから、この4カ国語を突き合わせて、どれかがわかればなんとかなる、という感じで行動しました。

 

 でも各国語とも、もう少しできないかな、と思いますね。何年かに1回の旅行のため、というのが目的では少しも進歩しないのでしょうが。まあ、これから掲載する旅行記で、英中韓カタコトの私がどうなったか、読んでやってください。