写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

59  キュウリウオの塩焼きを食べる

 先日、近くの小型スーパーに「キューリ」がありました。「キューリ」というのは野菜ではなくて、魚の「キュウリウオ」です。この魚、北海道以外ではあまりお目にかかることができないそうですが、北海道在住の私にとっても久しぶりに鮮魚売り場の棚に並んでいるのを見かけて懐かしくなり、思わず買ってしまいました。3匹入りで300円ほどでした。

 

 「懐かしい」というのは、学生時代に住んでいたマンションの近くに鮮魚店があり、そこで時々買い物をしていたのですが、ここでよく勧められて買っていたのがイカの刺身とキュウリウオだったのです。

 

 このキュウリウオ、就職してからも北海道に住んでいたのに、都会にいても田舎にいてもほとんど見かけることはなく、買う機会があまりなかったのですね。このたび久しぶりに目について購入に至ったわけなのです。北海道ならどこのスーパーにでもある、というわけでもないようです。

 

 このキュウリウオ、名前の通り、野菜のキュウリに似た匂いがします。これが不思議。魚と言えば何も匂いがしないか、もしくは生臭い匂いがあるかなあ、という程度です。それに野菜のキュウリに匂いがあるか、といわれれば、普段は匂いなど感じないわけです。それがこのキュウリウオを買ってうろこを下ろすと、たしかにキュウリのような匂いがするのです。これが不思議。

 

 ということで、2日に分けてこの魚を塩焼きにして食べました。白身で、味は淡泊です。ずっとキスの仲間なのかな、と勝手に思っていたのですが、今回この記事を書くため調べてみたところ、キスの仲間ではなくて、キュウリウオ目キュウリウオ科の魚、あえて言うならばシシャモやチカ、鮎に近いらしいです。昔は「サケ目」に含まれてたということで、川に遡上する性質があるんだとか。確かに鮎やシシャモ、鮭もそういう性質がありますね。

 

 食べたのは多分30数年ぶりだと思いますが、北海道の魚ですし、このスーパーにはたまに置いてあるのかもしれません。見つけたら、また買ってもいいかな、と思いました。

 

 追記 明日から旅行記4日目を掲載します。