写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

58  今年(2023年)亡くなった歌手~大橋純子さんと谷村新司さん

 今年は昔の有名な歌手や音楽家が何人も亡くなりましたね。私個人としては、世代のせいか、というより、私は実年齢より少し上の世代が好きな歌手が好みだったのですが、とにかく、特に残念に思ったのは、大橋純子さんと谷村新司さんですかね。

 

 大橋純子さんについては、以前、このブログでも「ビューティフル・ミー」という歌を紹介したことがありました。大ヒット曲としては「たそがれマイ・ラブ」・「シルエットロマンス」・これまた今年亡くなったもんたよしのり氏とのデュエット「夏女ソニア」などがありますが、私は大ヒットした歌よりも、先ほどの「ビューーティフル・ミー」や「シンプル・ラブ」・「サファリ・ナイト」・「ファンタジック・ウーマン」といった曲の方が好みです。

 

 何で大ヒットした曲よりあまりヒットしなかった曲の方が好きなのですかね。というか、この時期の歌手というのは、他の人にも言えることなのですが、大ヒットの陰に隠れた名曲があるものなのです。それを発掘して悦に入るのがこの時期の歌の楽しみ方なのでしょうかね。

 

 シンガーソングライターではなかったので、「ニューミュージック」には分類されず、でも都会的でおしゃれな歌が多く、「シティーミュージック」とかいわれていましたよね。この人本人は北海道夕張の出身で、また、活躍していた時期は北島三郎の事務所所属だといいうことで、そのギャップがまた面白かったわけです。

 

 深夜が似合って、それもテレビ。小学生の時、一度夜中にテレビでやっていたライブを見て、「大人の世界」を感じ、すごく印象に残りました。ラジオではないところが「ニューミュージック」ではない、「シティミュージック」らしさなのかもしれません。

 

 数年前に彼女のことをネットで調べていたら、「闘病中」とのことだったので、大丈夫かな、と思っていたのですが、やはりダメでしたね。「実力派」と言われる歌唱力で売る歌手は年齢を重ねても歌唱力を維持していないとがっかりさせられますが、晩年の彼女はどうだったのでしょうかね?

 

 さて、もうひとりの谷村新司さんですが、歌手としては「アリス」、そしてソロの「昴」など、大ヒット曲がたくさんありますが、私はこの人の場合、歌手としてよりもラジオのDJとしてファンだったのですね。

 

 私の世代的には「青春キャンパス」という番組の時代だったのですが、確か火曜日にばんばひろふみさんとやっていた「天才・秀才・バカ」という当時よくあったリスナーからの笑い話の投稿コーナーが好きで、よく聞いていました。

 

 末期には年齢的に「青春」がつく中高生向きの番組は厳しくなってきたな、と思っていたら、確かちょうど高校卒業の頃に終わりました。

 

 それからご無沙汰だったのですが、就職してから、一時、有線放送がついているマンションに住んでいたことがあって、東京や大阪・名古屋のラジオが聴けたのです。

 

 東京の文化放送で日曜日ににちよう道楽王とかいう番組があり、確か月一回の割合で出演していましたが、この週だけは必ずと言っていいほどに聞いていました。

 

 この番組の場合、面白い投稿があったわけでもなかったのに、なんで「必聴」と思うほどに聞いていたのか、不思議ですが、谷村氏のうんちくと語り口が面白かったのでしょう。

 

 お二人とも73~74歳ぐらいでしたか。今の時代では長生きではありませんが、さりとて夭折、というわけではありません。自分がよく知っている、好きだった人たちが亡くなる時代に入ったのだなあ、とは思います。自分ももしかしたらあと20年くらいかあ、とも思ってしまいますね。