写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

48  1000円は心理的抵抗線

   長い間「デフレ」といわれてきたのが、ここに来て「インフレ」になったということです。確かに物価、上がっていますね。私は正直なところ、自分の職種の関係や将来設計、それに海外旅行に行きたい、という願望があることもあり、デフレ・円高の方がいいです。株は上がってほしいですけどね。そうそう都合のいいようにはいきません。

 

 ということで、デフレの方がいい私ですが、それでも生活のためには消費活動をしていかなければなりません。自炊もしますが、ひとり者ですから、休日は外食で済ますことも多いのです。この記事を書いている日の昼間も外食で済ませました。

 

 昼の食事は900円の日替わりランチでした。この店も値上がりしたのですが、まだ日替わりランチは1000円を超えていません。ということでこの店には依然として通っているのですが、中にはついに「1000円の壁」を超えてしまったものもあります。この店でもハンバーグ定食はついに1100円になってしまいました。まだ1000円を超えていなかった頃は、日替わりランチのメニューが自分好みでない料理の日には、ハンバーグを頼んでいたのですが、これにはかなり抵抗感を感じるようになりました。

 

 ランチだの定食だの、といったものでも1000円超えは抵抗感がありますが、近頃、そば屋で蕎麦を食べても1000円を超える店があるのですね。これにはかなり抵抗感は強いです。まだ慣れません。慣れない、というより、自分の給料が上がっていないのですから、慣れない方がいいのかもしれません。

 

 1000円の心理的抵抗線、というのはありますね。1000円以下なら入って食べよう、1000円超えならやめよう、というのが。

 

 でもこの前入ったベトナム料理店で食べた料理は税別で950円という表示で、払うときには1000円以上払うわけです。わかっているのですが、これは心理的抵抗線をうまくついたやり方ですね。ベトナム人がやっている店でしたから、そういう日本人の心理をうまくついて価格を設定しているようにも思えませんが。

 

 日本円は1000円から紙幣になりますので、この1000円というのが結構買うか買わないか、の線引きになることが多いです。980円、などという値付けはそれを意識しているのでしょうが、長年守られてきたこの抵抗線がいよいよ崩れだしたかな、と思わせられる昨今です。