写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

31  人はなぜ「右翼」「左翼」になるのか?

    昨日は朝鮮戦争の時、もし自分が同時代の朝鮮人だったら、南北どちらに行くだろうか、という話を書きました。それに関連した思ったことを書きます。

 

 以前から不思議に思っていることなのですが、人はなぜ「右翼」や「左翼」になるのでしょうかね?あるいはそこまで行かなくても、なぜ特定の政党を支持するようになるのでしょうか?

 

 一般的には職業や階層といった社会的・経済的立場で支持政党が決まる、といいますが、貧困の中で育っても保守派になる人もいるし、裕福でも左翼になる人もいますから、それも絶対とは言えません。

 

 また、この社会では労働者が多数派なのですから、「労働者の利益を代表している政党」が多数派を占めそうなものですが、現実にはそうはなっていません。

 

 自民党という政党は一般的には経営者・自営業者の利益を代表する政党とされていますが、現実には一般の労働者も多数投票しているので長年第一党として政権与党であり続けているのでしょう。人間関係なのか、あるいは宗教や各種社会団体など、職業以外の所属団体の関係なのか、個人的な思想信条なのか、いろいろな事情はあると思います。

 

 また、右翼左翼、保守革新、いろいろありますが、政治的信念、というものを持ち続けることはなかなか難しいもので、左翼の人に意外と元右翼の人がいたり、逆に左翼だと思っていたのにいつの間にか右翼的な言動をするようになった人、という人もときどきいます。こういう人はイデオロギーがどうこうというよりは、周囲の人間関係や自分の置かれた立場の変化で思想が変わってしまう、つまり、振幅が激しいだけで、思想そのものはそんなに深いものではないのではないか、という気がします。

 

 しかし、一生涯にわたり特定の思想信条を持ち続ける人もこれまた多いわけです。その思想信条がどうして形成され、維持され続けるのか、あるいはその思想信条を変えた人の場合、なぜ変えたのか、個々の思いを本人が吐露した文章はあっても、心理学的な立場でそうした思想信条に関する問題について説明した文章を読んだことがありません。

 

 Yahoo!ニュースなどで「なぜ○○なのか?」という論考をよく見かけるのですが、なぜ人は左翼になるのか?なぜこの人は右翼思想を持つのか?私は今までのところ、なぜこの人はリベラル思想の持ち主なのか?なぜ保守派になったのか?などということに関する心理学的論考を読んだことがないのです。

 

 こういう事柄に関する心理学的研究が進めば、それを利用して投票行動に結びつけ、自党が有利になるよう働きかけることが出来そうですが、それをやると危険だと思っているのか、政治思想の心理学的研究というのがあるのか、知りたくなりました。

 

 ご存じの方は教えてください。それから、皆さんはどうして自分の政治的信条やイデオロギーが形成されたとお考えですか?

 

 また、「教えてください」系の記事になってしまいましたね。