写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13  一人暮らしで死ぬこと

   私もひとり暮らしをしていますが、ひとり暮らしをしている方々は、もし、脳卒中心臓発作が起きたとき、何か対処の手段を考えていますか?

 

 家族がいれば救急車を呼んでくれ、救急隊が来たら鍵を開けて運んでもらえますが、一人暮らしで倒れると、電話もできないでしょうし、もしできたとしても、鍵を閉めたままであれば救急車が来たところで自分で鍵を開けなければなりません。そもそも、そういう状態になったとき、電話したり鍵を開けるぐらいの気力はあるものなのでしょうかね?どうもできないように思います。

 

 私は今、かなりセキュリティーのしっかりした、言い換えれば閉鎖性の強いマンションに住んでいますが、倒れたらそこでおしまいかな、と思っています。それも運命だ、自業自得だ、と思って死ぬのか、軽症の場合にはどういうことになるのか、考えたことがありますか?

 

 独身者に限らず、夫婦であっても子供がいないままに配偶者と死別し、ひとり暮らしになる可能性は半分ぐらいはあるでしょうし、子供がいても、独立して別居すれば同じことです。現在でもそういう人はたくさんいると思いますが、今後はますます激増するでしょう。昔のように三世代同居、などという家庭は今どれぐらいの割合なのか知りませんが、すごく少なくなっているでしょう。倒れたときに家族の誰かに119番に連絡してもらえない、というケースは結構多いのかもしれません。

 

 実は今、大きな病院の近くに住んでいるせいか、やたらに救急車のサイレンが聞こえる環境に住んでいるのですが、私の住居がいくら病院に近くても、救急車を呼んでくれる人はいないわけです。

 

 先日、独身男性の平均寿命が67歳だという記事を読んで、びっくりしましたが、その背景にはこういう事情があるかもしれませんね。

 

 一度倒れたら、助かる命でも助からないのがひとり暮らし、と割り切ってなのか、覚悟を決めて、なのか。とりあえずそうせざるを得なかったのですから、そのつもりで生きていくしかないのでしょうかね。