写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

01 街角にある店

 私は子供の頃、転校を繰り返しました。その結果、石川県の金沢市岡山市山口県宇部市というところに住んだことがあります。その後大阪府豊中市にも住んだことがありますが、その後は北海道内でときどき転居しながら暮らしています。実家が福岡市や広島市にあった時期もあり、この2つの町にも合計数ヶ月程度ですが、滞在したことがあります。
 
 こんなことを書くと、誰だか特定されてしまいそうですが、その結果、地域性というものに興味を持つようになりました。今後、折に触れて、この話題についても書いていこうかな、と考えています。ただ、子供の頃の思い出で、成人後はほぼ北海道暮らしなので、今の状況とは違っているかもしれません。
 
   金沢の町を歩くと、和菓子屋がよくあることに気づきます。散歩していて裏通りの角を曲がったら酒まんじゅうを数個置いてある和菓子屋に出くわしたりするわけです。子供の頃はどこの町でも近所に普段使いの和菓子屋があるものだ、と思っていました。金沢は確か和菓子の消費金額が日本でいちばん多い町だったはずです。ですから私は和菓子大好き人間になったのでしょうか?
 
 岡山ではこれはお好み焼き屋でした。岡山では中心街にある店は大阪風、住宅街でおばちゃんがやっているような店は広島風というすみ分けがありました。当時、金沢では広島風お好み焼きが知られておらず、そばをいれて焼く広島風お好み焼きが珍しくて、こちらを好むようになりました。でも最近(と言ってもだいぶ前ですが)岡山に行くとそういうお好み焼き屋はあまり残っていないような印象を持ちます。広島では今でも、あちこちにお好み焼き屋さんがあるのでしょうね。
 
 宇部の町には何でこんなところに?という住宅街の妙なところに小さい魚屋がいくつかありました。宇部に長い間行っていませんが、そういう小さな魚屋は残っているでしょうか?残っていないかもしれませんね。
 
 大阪の豊中の商店街で「朝鮮漬専門店」と銘打ってキムチとなぜかゴムゾーリしか売っていないシュールな店を見かけたことがあります。この店も残っていないでしょうね。
 
 北海道特有で、街角に多い店というのがあるのでしょうかね?札幌に限ると、これ、という店が思い浮かびません。
 
 今住んでいる町の近所には、むやみやたらに整骨院と歯科医院と美容室がありますが、これは都市部であれば全国的な傾向でしょう。先日検索したら、徒歩圏内に整骨院が11軒、歯科医院が8軒もありました。
 
 小樽函館を歩くと、和菓子屋、というより「餅屋」を見かけることが結構あります。多分、お上品な和菓子より好まれたのでしょう。赤飯といなり寿司、太巻きなどがある代わり、上生菓子などは売っていないようでした。これに対して札幌は「餅屋」が人口の割に少ないように思います。
 
 あと、函館の中心部では、たまにマイナー資格海事代理士」の事務所を見かけることがあります。一時、面白半分にこの資格を取ってみようか、と思ったことがあったのですが、東京まで口頭試問のため赴かねばならないそうで、面白半分では受験できそうもなく、あきらめたことがあります。
 
 皆さんの街で目立つお店は何屋さんでしょうか?