旅行記のスピンオフというのか、どうだかわかりませんが、金沢で買った「白山屋」のごり佃煮・くるみ煮の実食記です。
北海道に帰ってから「ごり佃煮」と「花くるみ」を食べてみました。「花くるみ」はくるみの飴煮で、もともと甘いものです。でも、この店のものは、あっさり、というほどではありませんが、甘さ控えめかな、と思いました。なかなか好ましい味です。
一方、「ごり佃煮」の方ですが、これは「ごり」という小さな川魚を甘辛い佃煮にしたものです。昔はカジカ科の「本ごり」を使っていたそうですが、それは希少な高級魚となり、今は佃煮にはハゼ科の「潟ごり」を使うそうです。それも国産のものは希少になっているということでした。
この店のごり、小魚にしては結構大ぶりです。以前物産展で買った他店のものより明らかに大きいようで、佃煮にしてもひれが見えます。一瞬「本ごり」ではなかろうか、と思ったのですが、さすがにそうではないでしょう。しかし型は大きいし、味もいいです。ちゃんと軽い苦みも感じました。
「ごり・くるみ煮」と金沢ではセットのようにして売られているのですが、ごりはご飯やお酒のお供に、くるみはつまみ食いに向いているように思います。
30年間の思い入れがあるし、簡単に手に入る有名店の商品もあるなか、苦労してわざわざ探した店だったので、多少ひいき目もあるでしょうが、おいしくいただきました。