写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

04  MSN天気ライブタイルで世界中のお天気を表示させようとした話<その3>

 2016年夏にMSN天気のライブタイルにはまり、世界中のお天気を画面上に表示させようとしたときの記録です。

 

 日本各地、世界の代表的な都市を表示させて、時間ごとの天気が表示されるところから、今度は各時差帯の代表的な町を表示させようと思い立ちました。ところが、調べていくと意外なことがいろいろわかりました。

 

  大きな問題はサマータイムです。当たり前といえば当たり前ですが、北半球では今(このとき6月だった)サマータイムで、こちらが冬になると南半球でサマータイムをするところが出てきます。ですから、1年のうち地球上でどこもサマータイムをしていない時期というのがほとんどないことがわかりました。一筋縄ではいきません。

 

 さらにサマータイムをやりはじめたり廃止したりが結構あるのですね。バングラデシュダッカサマータイムをやっているという情報とやっていないという情報があり、よくわかりません。南の国ですからサマータイムのメリットがないと思うのですが、隣のインドが30分ずれている変な標準時を採用しているので、となりのバングラディシュを-3時間の時間帯の代表として採用せざるを得ません。どうもやってないらしい、と判断し、「ダッカ」を追加しました。

 

 そのうちロシアがサマータイムを廃止したことがわかりました。ロシアは11の時間帯があるので、ロシアの諸都市ばかりを追加すれば約半分は済みますが、マイナーなロシアの都市ばかりを並べても面白くありません。そこでニュージーランドウェリントン日本標準時+3時間の代表として追加しました。

 

 ですが、日本の冬場はニュージーランドサマータイムになり、+3時間の地域の代表がなくなるので、こういう場合はサマータイムを採用していないロシアのカムチャッカ半島にある「ペトロパブロフスク・カムチャッキー」という都市を予備の代表都市(?)として追加していきました。

 

 中にはかなりマイナーな時間帯があります。例えば、日本時間-11時間の時間帯を1年じゅう採用しているのは大西洋上の「サウスジョージア諸島」しかありません。なんと、ここの「グレトビッケン」というところの天気を表示できるのです。調べたら研究者など20人しか住んでいないとか。南緯のかなり緯度の高いところにあり、この時期数少ないマイナスの気温が表示されます。

 

 さらに、-18時間の時間帯はアラスカなどですが、アラスカがサマータイムを採用している夏の時期は、世界のなかで、どこもこの時間帯を採用しているところがないようです。それでは、残念なことに24時間すべての時間帯を表示できないことになります。

 

 どこかないものか、とあれこれ調べたら、ありました。フランス領ポリネシアの「ガンビエ諸島」というところだけが北半球が夏の時期この時間帯を採用していることを「発見」しました。ですが次にこのマイナーな島の天気を表示できるかという問題があります。これができました。

 

 まずどこが中心的なところなのか調べて、その中心都市(というか村落)であるとわかった「リキテア村」の天気がなんと表示できるのです。びっくり。これならかなりマイナーなところも表示できるのでは、と思い、やってみると、人類が定住している最北端らしい「スバールバル諸島」のロングイェールビーンとか、世界の寒極といわれるロシアの「オイミャコン」も表示できました。

 

 「リキテア村」だの、「グレトビッケン」だの、「オイミャコン」だの、きっと一生行くこともないところに思いをはせる、というのがなんとも浮世離れしていてますますはまっていきました。時差は30分刻みとか15分刻みのところもありますし、北朝鮮など、去年か今年(2015?~16年?)から日本時間-30分にしたらしいです。これまで日本と同じだったのですが。(追記 その後日本や韓国と同時間帯に戻りました。)

 

 一方でモンゴルのウランバートルは夏の間日本と同時刻だったりします。こんなことを夜な夜な調べて「ライブタイル」に追加していきました。

 

 こうして泥沼にはまっていきます。

 

 この頃のスクリーンショットが残っていたので貼っておきます。

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