夜7時ごろ、地下鉄ファランポーン駅の2番出口から出ます。まだ薄明るいです。中心駅の座を譲った国鉄のファランポーン駅は、ドーム型の屋根に行き止まり式のホームが並ぶ風情のある駅で、新中心駅であるバーンスー駅ができてからどうなったたのだろう、と思って見に行ったのですが、もぬけの殻のようでした。人が少ないのです。線路上には保存用の蒸気機関車が何台か止まっていて、半分博物館状態です。
日本のJR北海道からやってきたキハ183系も展示されていました。車両番号もそのままで、「オホーツク」の表示もあります。「マッカサン工場」で修理したらしく、表示幕に、その旨の日本語表示もあります。「タイの工場で修理したんだぞ」というのを日本人にアピールしているような気もしないではありません。
前回の旅行でみかけた、もと北斗星のDD51もそうですが 、日本で廃車になったものをタイに譲り渡しても、今のタイでは、あまり有効活用されていないようです。観光列車用に使うそうですが、老人になった日本が、青年になったタイにいまだにお小遣いをあげているようもの、という気がしてなりません。正直、ありがた迷惑なのではないでしょうか?
そういえば、空港鉄道のレッドラインも、日本のODAで建設された旨の表示がありました。ですが、そこから先の延長線は中国が仕切っているらしいです。