兵庫県の斎藤知事の話はますますカオスになってきました。まあ兵庫県だけでなく、日本がカオスになってしまう結果の選挙で、部外者の私の心もさざ波が立っているわけです。そういうものをリセットする意味でも斎藤氏は落とすべきでしたが、当選してしまった以上、混乱は続くでしょうね。
今度は選挙時の公職選挙法違反の疑惑が出たので、さらにカオスになっているわけです。全く話題に事欠かない知事です。若い女性がやっているPR会社に依頼したことが公職選挙法に違反するかどうか、ということですよね。
ところがマスコミはこの女性の「キラキラ感」をたたいてバッシングしています。まあどんな女性なのか気になるところではありますが、それでもそちらの方向に行くか?と思います。
告発も行われているようですが、それでもその波風が4年間続くとも思えませんから、そのうち話題から消えるのでしょうかね。肝心のことが明らかにならないまま、話が横道に逸れたり、訳のわからない新情報が出てきたり。それでいいのかなあ、と思うのですが。
以前にも指摘したことですが、ネットニュースは既存メディアより、スポーツ新聞や週刊誌系、あるいは得体の知れない独立メディアからの発信が多いですから、下世話な話題が多くなります。相変わらず疑惑の真相究明は闇の中で、一体どうなっているのだろう、と思うのですが、真実とフェイクを明らかにする地道な報道に期待したいところです。
私は斎藤氏の「パワハラはあった」と考える立場なのですが、それでもよくわからなくなってしまった部分はあるわけです。それで実は先日、数少ない知人氏とこの話題になったとき、それでも私の考えが「フェイク情報に感化されている」と言われてしまったのです。この知人氏は私よりもマスコミ情報を強く信じているようでした。私の場合、ネットニュースの玉石混淆具合をみているので、知人氏よりはマスコミ情報に不信感を持ってはいたわけで、そういう立場で話をしたら、そう言われてしまいました。
そう言われると、知人氏に反論したくもなりますが、人間関係の下手な私のこと、スマートな議論はできませんのでやめておきました。
ただ、ひとつ思ったのは、斎藤氏に批判的な私のような者ですら「反論したくなった」と思ったということが案外重要なポイントなのかな、ということです。こういう感情が案外兵庫県民に広く広がったのかもしれません。
この斎藤氏の件にしろ、トランプ現象にしろ、このような感情がもっと強かった人たちが起こしたことではないでしょうか?この一連のやりとりで、あまり理解できなかった斎藤現象やトランプ現象の一端が感情面でちょっと理解できた気もしました。
この斎藤知事の話、立場や見方は違ってもいろんな人の心に波風を立たせているようです。今後また不信任が可決されるとも思えませんし、来年には参院選もありますから、これがどのように影響をあたえるのか、気になるところではあります。