写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

08  ヒョンスク「栄光の太極旗~乾坤坎離青紅白」(건곤감리 청홍백)

  昨日、1984年頃に「ああ大韓民国」という歌が「韓国歌謡トップテン」の第一位だった、という話を書きました。そのとき、「愛国歌謡ブーム」だったのか、政権側が仕組んだのか、とにかく、他にも下位にいくつかの「愛国歌謡」がランクインしていた覚えがある、ということも書きました。「ああ大韓民国」の他に「栄光の太極旗」という歌がランクインしていたことを覚えています。「太極旗」は韓国の国旗のことですね。

 

 そこまで書いて、あの曲はどんな歌だったのか、「テグキ(太極旗)ヨ-」というサビのフレーズだけ覚えていたのですが、改めて聞いてみたくなりました。そこで、「栄光の太極旗」で検索したのですが、出てきません。

 

 しかしあれこれ検索しているうち、「건곤감리 청홍백」なる歌が出てきました。ヒョンスク(현숙)という歌手が歌っていたようです。聞いてみると、「栄光の太極旗」はこの曲です。しかし題名が違います。直訳では「영광의 태극기」のはずです。この原題は何を意味するのだろう、と思いました。

 

 後ろの「청홍백」という部分は「青紅白」であることが推測されます。韓国の国旗である「太極旗」に使われている三色です。では前半の「건곤감리」とは何なのか。どうも韓国の国旗の四隅にある印を意味するのではないか、と推測をつけます。しかしハングル表記なので漢字がわかりません。Google翻訳にかけると「乾坤監理」となります。

 

 「乾坤」で、あっ、 「乾坤一擲」の「乾坤」かあ、と思います。これは何を意味しているのだろう、もしかして韓国の国旗の四隅についている4つのややこしいマークのことか?と気づきます。しかしまだ「감리」がわかりません。4つのマークのうち2つを意味しているのだろう、とは思いますが。

 

 さらに検索を続けていくと、「乾(けん)・坤(こん)・坎(かん)・離(り)」であるようです。つまり、「건곤감리 청홍백」の直訳は「乾坤坎離青紅白」となるわけです。これではラジオで日本人に紹介しようとしてもわからないでしょうから、「栄光の太極旗」という題名で紹介したものと思われます。

 

 では、どのマークが「乾」で、どれが「坤」なのか?…

 

 このあたりで泥沼に陥ります。歌のことを調べているのに、国旗の由来の話になり、易学の八卦・四卦とか、中国哲学とそれらに対する韓国・朝鮮の受容についての知識がありません。韓国の国旗の由来、という深みにはまり込んでしまいました。ウィキペディアなどにいろいろ書いてありますが、まだ理解に至っていません。

 

 ということで今回はここまで。どなたか中国思想や朝鮮・韓国への受容、あるいはこの歌について、ご指摘いただけると嬉しいですが、これも期待薄ですかね。比較的最近と思われる映像がありました。(上が当時のもの、下が比較的最近と思われるもの)民主化されても歌われることがあるようです。

 

 ということで検索で引っかかることを期待して筆(?)を置きます。

www.youtube.com

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