写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

13  タラコの煮付け

 冬になると、北海道のスーパーではたまに「タラコ」が売りに出されます。「タラコ」と言っても明太子に使われるスケソウダラのタラコではなく、真鱈の子です。これを見かけると、つい買ってしまうのです。

 

 もともとこのタラコ、金沢の「ふくら屋」というところが売っている缶詰としておなじみだったものです。テレビの「ケンミンショー」か何かで、この缶詰が金沢よりも福井でよく売れている、というのを見たことがありますが、金沢の祖母が生前、この缶詰を送ってきたことがありました。おいしく食べたのですが、祖母は、もうかなり以前にこの世を去っています。

 

 今はネット時代ですから、お取り寄せで注文する、という手もありますが、ここは北海道、タラの本場です。スーパーにも売っていますし、年に1~2度、タラコの煮付けを作るようになりました。

 

 ですが最初のころはなかなかうまく作れませんでした。中まで味をしみこませるのが難しいし、小さく切ってしまうと、バラバラになりやすいのです。いまも試行錯誤中です。

 

 とにかく、タラコに切れ目を入れて、場合によっては切り、昆布を敷いて醤油と砂糖、みりんでコトコト煮ます。臭み消しに生姜を少し。チューブのもので代用することもしばしばです。

 

 缶詰のタラコはこれでもか、というほど甘いので、私もたっぷり砂糖を投入します。砂糖煮、といってもいいくらいに甘くします。これが私の好みです。

 

 できあがったタラコの煮付けですが、甘いので、おかずというよりも、つまみ食い用になってしまうのです。小腹が空いたとき、台所に行って鍋のタラコをちょっと切って食べる。いわば一種のおやつですが、おかずのつもりで作ったのに、食卓に上がらないまま、なくなってしまう、という食べ方をしてしまいます。

 

 今もなかなかうまく作れず、ネットでレシピを検索して、もっと上手に作れないものか、と試行錯誤しています。アドバイスでもあれば、お知らせください。