写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

27  先駆者としての弘田三枝子<その1>「レオのうた」

 旅行記を連続掲載して、その合間に雑記を載せる、というスタイルをとっているために、話題がタイムリーでない場合があります。今回は、先日亡くなった弘田三枝子氏について書きます。彼女のことをよく知っている世代ではないのですが、ネットでいろいろなことを見ているうちに思うことがあり、まとめておくことにしました。

 

 私は彼女の全盛期をリアルタイムでは知りません。たまになつメロ番組で見かけたのと、大学の時、北海道のFMでローカル番組のDJをしていて、その番組がたまに流れてくるのを聞いていた、という程度です。

 

 しかし、ネット時代になって、彼女の歌を聴く機会があり、再評価しました。まず、ジャングル大帝」のエンディングテーマ。「レオのうた」というそうですが、この歌を歌っていたのが弘田三枝子氏だった、というのを知りました。

 

 この「ジャングル大帝」というアニメ。日本初のテレビ用カラーアニメーションだったといういうことでしたが、手塚治虫の原作に冨田勲の音楽、オープニングテーマの壮大で美しいアニメーションは現在でも素晴らしい、と思わざるを得ないものです。クオリティーが高かったせいか、1965年の作品なのに、何度も再放送され、子供のころに何度も見た記憶があります。

 

 エンディングの歌も、疾走感にあふれた名曲だと言えましょう。しかし誰が歌っていたのか長年知りませんでした。弘田氏であったことを知ったときには「やはり」、と思いました。この歌、レコード盤もあり、聴いたこともあるのですが、アニメエンディング版の歌詞の方が断然いいです。

 

 日本初のカラーアニメにして、アニソンの歌唱としてはトップクラスであると言っていいでしょう。手塚氏、富田氏と並んで弘田氏も日本アニメソングの先駆者として称えられるべきです。しかしその後、弘田氏がアニソン歌手として活躍することはなかったようです。そしてあの「人形の家」のヒットを迎えます。

 

 

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