今日は「成人の日」ですね。日本は祝日が多すぎる、と言われることがあります。最近できた8月の「山の日」など、「海の日」があるのに「山の日」がない、8月に祝日がない、ということでできた祝日で、何がめでたいのか、何をお祝いするのかさっぱりわかりませんが、とにかく祝日です。
平成の初めには「みどりの日」や「海の日」ができました。その後「みどりの日」が移動して「昭和の日」になりました。まあこのあたりはそれなりに由来があるのでいいでしょう。
でもちょっと祝日が多すぎる気がします。まあ休みが多いのはいいではないか、と思う向きも多いと思いますし、私も休みが多い方がいいのですが、では祝日を減らすとして、どの日をなくすか、意義が薄れている祝日はないか、と考えたとき、筆頭に挙がるのがこの「成人の日」だと思います。
昔の「元服」が「成人式」となり、現代にまで受け継がれてきたのですが、「荒れる成人式」が話題になって久しく、「これで成人と言えるのか?」という行為が報道されます。また、悪趣味な格好をして成人式に出席するのが流行の地域もあるとか。
さらに2022年から「18歳成人」となり、成人式を18歳に引き下げた場合、大学入試共通テストと重なることが指摘されています。地域によっては20歳の成人式を維持するところもあるようですが、成人式の年齢がバラバラになってしまうようですね。
また郡部などでは、都市部に出た若者が帰省するお盆に成人式を行うケースもあるようです。
昔は1月15日に固定されていましたが、今は「ハッピーマンデー」の一環として月曜日になっています。多くの人にはただの休みとなり果てているのではないでしょうか?
このような事情を勘案すると、「いちばん不要な祝日」という気がしてなりません。もう成人式はいらないのでは、と思うのですが、でもなくならないのは、着物業界・貸衣装の業界の事情か?と勘ぐってしまいます。
昭和のひと頃は「華美な晴れ着で成人式に出るのはやめよう」とスーツ姿などが奨励された時期もあったようですが、今は時代が違うのか、そういう話も聞きません。
私の場合、もう遠い昔ですが、大学生の時でした。友人も少なく、その数少ない友人も浪人経験者だったり、市外から通っていたりして、一人で一応行ったのですが、たいしておもしろくなかった、という印象でした。大学生だと、わざわざ行かなくてもいいか、という人も多いと思います。そういう経験をしているから、余計不要な祝日、式典ではないか、という思いがあるのでしょうかね?
もっとも、意義がどうこう言う前に、休みは有り難いですよね。やはり休みを減らしたくない、というのがなくならないいちばんの理由ですかね?こういう私も、休みが減るのは嫌ですから。