写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

43  中年男性がアイスクリームを食べる苦労

   中年男性の私ですが、いい年をして子供が食べるようなものが好きだったりします。夏場はアイスクリームですね。温度が30度だかを超えるとアイスクリームよりかき氷の方が売れるそうです。でも、私の好みもあるでしょうけど、ここ北海道では30度を超える日も確かにあるものの、かき氷を食べたくなる日はないように思います。ですがアイスクリームは毎日食べたい。しかも安物ではなく高級志向なので困ったことです。

 

 子供の頃に食べていた100円程度のカップアイスでは満足できません。以前はハーゲンダッツの抹茶味をよく買っていましたが、このところは連日コンビニでソフトクリーム風のアイスを買っています。バニラを買う日と、チョコ味が半分混じった物を買う日とがあります。

 

 コンビニでアイスを買う程度であればそう恥ずかしくはないのですが、専門の店で食べるのは気が引けるものです。中年男性でも家族連れや夫婦ならいいのでしょうが、ソフトクリーム屋に入るのは気が引けるものです。大人になってからは小っ恥ずかしくて長い間アイスやソフトの専門店には行かなかったのですが、30代半ばぐらいになって以降は開き直って中年男性ひとりで入っています。

 

 もっと厄介なのがサーティーワンアイスクリーム」ですね。あちこちにありますが、近所のショッピングセンターの店には行きません。雑踏に紛れて札幌中心部で食べます。おばさんがひとりで食べているのを見かけることがありますが、おじさんのひとり客は見かけません。

 

 そうは言ってもあそこの「ダイキュリーアイス」という青いアイスが大好きなのです。この「ダイキュリーアイス」、「シーズンフレーバー」ということで夏場にしか置いてありませんし、年によっては31のフレーバーの中に入れてもらえないこともあるようで、夏場、もう入ったかな、と思って店頭を覗いてもリストに入っていない時は、がっかりしてひと夏を過ごします。

 

 ということで、今年はどうかな、と思っていたところ、店頭の看板にこの「ダイキュリーアイス」が入っていました。これは食べなければなりません。しかし、すぐに入るわけにはいかないのです。何しろ中年男性のひとり客。子供や女子高生で混雑しているときは入りにくいのです。空いている時間を見計らっていきます。よく開店当初を狙うのですが、今回の場合は「ダイキュリーアイス」の存在に気づいたのが昼過ぎです。何度か店の前を通り過ぎて、客足の途絶えた時を見計らって入ります

 

 空いているときに入るのはもうひとつ理由があって、私は「スモールダブルをコーンで」というのを注文するのです。スモールダブルというのは小さい玉の二段重ねです。これを注文する人は通常「カップ」で食べることを選択することが多いと思うのですが、私はケチ根性と、子供の時からの習慣で、同じ値段なのに食べられないカップよりコーンがいい、と思うので、これを注文します。ですがコーンの上にアイスの玉が2つ重なり、しかも「ダイキュリーアイス」は溶けやすいのです。店員に「気をつけてください」といわれるのですが、実際レジから席に行くまで気をつけて持って行かなければいけません。ということで神経を使うので空いているときがいいのです。席を探してウロウロするわけにはいかないのです。

 

 ということで苦労してありついたサーティーワンアイスクリーム、今夏もなんとか食べることができました。「ダイキュリーアイス」があるうちにもう一回食べられないかな、と思っています。おじさんひとり客ですが、恥をしのんで、もう一回行くことになりそうです。

 

    ちなみに「ダイキュリーアイス」と「クレイジーアバウトマンゴ」の組み合わせにしたのですが、後者の正確な名前がとっさに言えず「ダイキュリーアイスとマンゴーなんたらください」と言ってしまいました。