写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

23  昔住んでいた千歳市の町並み動画を見たのですが…

 先日、Youtubeを眺めていたら、たまたま昔住んでいた千歳の街を探索する動画を見つけました。町並み探索の動画のようでしたが、昔あったニューサンロードという商店街や飲み屋街の動画のようでした。あえてそういうところを探った動画だからか、廃墟だらけでした。

 

 千歳は大きな空港はあるので、北海道の地方都市では珍しく人口が横ばいでかなり持ちこたえている方ですが、それでもこの有様です。

 

 ニューサンロードは私がいた20年以上前はアーケード街でしたが、そのときすでにほとんど利用することがありませんでした。今はアーケードもなくなって商店街とは言えないような感じになっているようです。

 

 私が住んでいた当時、街の真ん中に「ちとせデパート」という、ダイエーを核としたショッピングセンターがあったのですが、経営破綻してしまいました。このときは、こういう中心部の大きなショッピングセンターが破綻して閉店するのを初めて見て衝撃を感じたのでした。今思えば日本衰退への時代の転換点を初めて身近で感じた出来事だったのではないかと思うことがあります。

 

 その後、廃墟化していたらしいのですが、賃貸マンションになる、という話を聞きました。

 

 2月に転勤するかも、と思って、とある街を下見に行ったのですが、そのときも感じましたし、今自分が住んでいる街でもそういう傾向があるのですが、商業施設が閉店して賃貸マンションに建て替えられるケースが多いようです。

 

 中心街なので高い家賃でも入居者はいるだろう、自営業で働くより大家さんの方が楽して儲かるだろう。と思って建て替えするのでしょうが、そんなマンションばかり建つと、せっかく中心街になのに買い物に行く店がなくなってしまうのですね。

 

 下見したとき、マンションはあるけど買い物は不便、と感じた理由はこれでしょう。昔は買い物は便利な代わり、鉄筋の賃貸マンションがなかったのかもしれません。

 

 パッとしない個人商店ならばともかく、街の核となるショッピングセンターがなくなるケースも多く、そうなると中心街にマンションが増えても買い物しにくく、意外と便利ではない、ということになりがちです。

 

 話は変わるのですが、このところ、1月に行ったベトナムの動画もよく見ているのですが、日本に比べると、廃墟がないのですね。ごちゃごちゃした小汚い町並みで近代的なショッピングセンターなどは見かけないものの、個人商店が元気で、そこに人がいて軒先で働いています。これが老衰国日本と発展途上国ベトナムの違いかな、と思いました。

 
 最近、何かが増えてよくなった、ということがないのですね。だんだんなくなっていきます。なくなってよくなったこともあるにはあるのですが、何かをしなくてよくなった、やることが減ってよかった、というマイナスの方向です。もちろん何かがなくなって困った、ということはかなり多いわけです。 

 日本は確実に老いて行っていますね。