パリオリンピック、始まりましたね。私は競技そのものには無関心ですが、世界の国々とその人々を眺められるほぼ唯一の機会なので、開会式だけは見ます。夜中に起き出して珍しくテレビをつけ、中継を見ていました。
世界の国々、主要国ではロシア以外ほとんど出ていると思いますが、それぞれの国について1か国ずつ、特にマイナーな国についてコメントがあるので、それを聞くのは興味深いものです。
今回の入場行進は、セーヌ川を大小さまざまな船に乗って船でパレードする、というスタイルでした。これはパリの風景が見られるし、今まで見たことがないスタイルなので、新鮮でしたね。数カ国が相乗りのケースが多いのは、すべての国々に選手数に応じた船を一隻ずつ用意するのは困難だったのでしょうから、仕方ないところでしょうか。
ただ、入場行進、というよりもパレードなのでしょうが、この途中にパフォーマンスが挟まれる、というスタイルは賛否両論かな、と思います。賛否両論、というより、自分の中でよかった、という気持ちと、どうかな、と思う気持ちが半々なのですが。
これまでのオリンピックでは入場行進が延々と続く、というのが冗長であるように思えましたが、今回のように断続的に出てくると、私のように世界の国を確認する、という目で見ている者にとっては、早い段階でまとめて出てきてほしいな、という気持ちも生まれましたね。
パフォーマンスの間、目をそらしていたら、また入場パレードの中継が再開されていた、ということもありました。日本選手団も結構長いパフォーマンスの直後に紹介されていました。特にテレビ中継用の事前収録と思われるパフォーマンスはいらないと思いますね。
入場行進の間のパフォーマンスはフランスらしくていいものもありましたが、こんなの必要なのかな、というものもあり、また、冗長で何だかなあ、というのもありました。
まあ私のように出場国の確認をしながら見ている者、そういう人の方がマイナーなのでしょうが、そういう人にはやや疲れる開会式でした。
まあ、毎回思いますが、どっちにしても長過ぎです。もうちょっと短くすればいいのに、というのはいつも思うことです。最後の部分でエッフェル塔を効果的に使っているのはよかったと思いますが、特に聖火の点火までは長過ぎでした。
それと、雨降りでしたが、パフォーマンスをする皆さんはお構いなしにやっていたのですごいな、とは思います。ただ、選手は試合の前に長時間雨に降られて体調管理大丈夫なのか、と思いましたが。聖火ランナーでも100歳だという車椅子の人が雨の中ずぶぬれでしたが、大丈夫なのかな、と思いました。カメラにもときどき水滴が付いていましたね。
私くらいの年齢になると、もう10回くらいはこの開会式を見てきているので、私のような者に対してマンネリ感を出さず新鮮さを感じさせる部分が必要で、それと、「お約束」の部分との兼ね合いが難しいのでしょうが、その意味ではやや冗長だったものの、この開会式はまあ成功した方なのかな、と思います。
競技そのものはほとんど見ない、という偏屈な見方の私ですが、感想はそんなところですね。