写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

02 1日目大邱空港から東大邱駅まで(2019年4月27日)

 大邱空港13:55着でしたが、かなり早着した気がします。小さい空港で、ローカル感があります。入国審査も待たずにスムーズ。ちょうどいい大きさの空港です。大邱は韓国の真ん中にある町で、韓国内を飛行機で移動する必要がありません。ですから国内線は済州島行きと国際線連絡の仁川行きぐらいしかないようで、国際線中心という珍しい空港です。元々軍事基地で、大都市なので空港がほしいということで民間も使うようになったようです。ですから撮影禁止とのこと。

 

 この町は韓国第3の都市で、人口250万、ソウルと釜山の中間で、ちょうど名古屋といろんな意味で似ています。まあ日本旅行をするのに名古屋へ行くようなもんです。東京や大阪・京都ならともかく、名古屋に行って何をするか?というのに状況が似ています。

 

 まずロビーに出て銀行で両替。これがいつも悩みます。4年前、前回の韓国行きでは足りなくなったし、台湾行きでは余ったし…と逡巡します。結局中途半端な5万5000円両替。1000円が99800ウォンぐらい。4年前よりわずかに円高です。韓国ウォンは日本の10分の1の価値ですが、紙幣硬貨は日本円と同じ感じで、1000ウォンは100円の価値しかないのに紙幣ですし、500ウォンは50円の価値しかないのに日本の500円そっくりです。これにはいつも混乱されられます。

 

 韓国はキャッシュレス決済率が96%という話がありましたが、現金でも問題ないようでした。金額ベースなのか取引数ベースなのかわかりませんが、そんなに現金が消えているという印象はなかったです。おそらく最高額紙幣が50000ウォンで5000円の価値しかなく、高額取引は以前から「手票」という小切手で行われていたようで、それがカード化したのでしょう。物価は、もうだいぶ前から、ほとんど日本と変わらなくなっています。
 
 続いて空港構内のコンビニで交通カードチャージ。4年前に買ったのを持ってきました。前回ほぼ使い切ったのでチャージしなければなりません。韓国では「充電」と言います。韓国は漢字を廃止しているのに、デパートとか、レシートとか、チャージが通じません。百貨店・領収証・充電です。コンビニも「便宜店(편의점)」です。確かコーヒー牛乳も買ったと思います。「じゅうでん」は「チュンジョン(충전)」なのですが、前は「Chung」、後ろは「Joen」とでも発音すべきものです。しかもこの時点では「チョンジョン」だと思っていました。いきなり難しい発音でしたが、何とか理解してもらえました。持っているのはソウルで主に使用される「Tmoney」というカードで、韓国全土で使えるということでしたが、大邱の地下鉄駅ではチャージ出来ない、コンビニでやるように、という情報でした。とりあえず20000ウォン分チャージします。
 
 しばらく空港の様子を見たあと、タクシーに乗ります。天気はよく晴れています。大邱空港は市内中心部と割合近く、しかも一般バスはあるとはいえ、リムジンバスも連絡鉄道もないとのこと。2015年、前回の韓国旅行の反省として韓国語の会話がほとんどなかったな、ということがあり、台湾旅行でも会話らしきことはほとんどなかったので、今回はできるだけ積極的に会話しよう、という目標を立てました。タクシーだとおしゃべりな運転手と遭遇することがあるので会話練習になるかも、と思い、珍しくタクシーを選択。

 

 ところが乗ってみると無口な運転手。ハングルの看板が続く町並みを走りますが、時々ちょっとした渋滞になります。そこで、勇気を振り絞り「何分ぐらいかかりますか?」と韓国語で聞いたのですが、無言。通じなかったのか、とがっかりします。ところがそこは東大邱駅直前でした。6100ウォン。

 

 大邱の様子を見ます。ずいぶん立派な駅です。そこから地下鉄1号線。ところが早速乗り間違えて反対方向に行ってしまいます。日本と進行方向が逆だったのかもしれません。それと、〇〇行き、という表示が終着駅で、当たり前のようですが、札幌の地下鉄だって真駒内行きと書いてあっても、それが大通や中島公園に行くのか、地元民以外はわかりにくいもんです。乗ってから失敗に気づき、次の東区庁駅で下車。

 

 駅構内で若い人が盛大にゲロを吐いていました。昼ですから飲み過ぎでもないでしょうし、どうしたのかと思います。日本ならトイレでやるところですが、変なところで異国を感じます。今のところ微妙なことだらけ。

 

 せっかくですから一応外に出ると、肉屋併設の食堂に参鶏湯や韓国チキンのよさげな店が並んでいます。食事しようかな、と思いましたが、まだ旅館に着いていないのでやめました。今度は東区庁駅から逆方向に乗り直します。大邱の地下鉄は昔放火で大火災のあった地下鉄です。現場はどこだったんだろうと思います。明徳駅でモノレールに乗り換え、コンドルバウィ(건들바위)という駅で下車。このモノレールが無人運転なのです。びっくりしました。ということで旅館に向かいます。