写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

11 広島中郵便局(1999年8月9日)

 ようやく北海道へ帰ります。帰りの話出発です。8月9日に博多発4:56の電車に乗らなければいけないのですが、早朝なのでバスがありません。この電車は南福岡発なので最寄り駅の竹下駅まで歩いていこうかと覚悟しましたが、意外にもタクシーがすぐつかまり博多駅に向かいました。4時過ぎには着きましたが、早朝の博多駅はコンコースで寝ている人が多くてあやしい雰囲気。緊張して交番の前で待っていました。

 

 小倉6:16着。6:22発の山陰線ディーゼルカー関門トンネルをくぐり、下関6:38着。1分待ちの6:39発の電車で出発です。で、ウトウトしながら過ごしていましたが、この電車に乗ってそのまま広島に行くか、岩徳線に乗るか考えていました。景色は柳井回りの方が海が見えていいのですが、岩徳線は未乗なのです。で、結局徳山で8:32に下車して8:59に岩徳線ディーゼルカーに乗りました。この線はもとは山陽本線だったのですが、その後ローカル線化したという線です。これまではなかなかうまく旅程に組み込むことが出来なかったのです。ウトウトしながら乗っていたのですが、とにかく初乗りを果たしました。10:12に岩国に着くはずです。

 

 ところが岩国到着前に「本日は遅れてすみませんが・・・」という放送が入りました。2~3分遅れていたかも知れませんが、そんなにひどい遅れではないのに・・と思っていたら、徳山駅で「あさかぜ」が変な時間にやってきたことを思い出しました。で、本当なら乗れないはずの10:09発の列車がかなり遅れていたのでこれに乗りました。広島に10:53に着くはずですが、約20分遅れで到着です。

 

 遅れましたが、とにかく広島に着いたので、広島中央郵便局に行くことにしました。
広島は大学時代に実家があったので何回も行っていますし、地理にも自信がありました。確か中心部の紙屋町というところのそごうの隣だったはずだ、と思って、市電に飛び乗って紙屋町まで行き、郵便局に向かいました。

 

 しかし、何とその郵便局の名前は広島「中」郵便局だったのです。茫然自失となりましたが、とにかくどうしようか考えてみました。可能性は2つ。一つは広島には中央郵便局は存在せず、中郵便局しかない、という可能性です。札幌には中央区がありますが、広島には中区しかありません。そういう可能性があります。この場合、2つのオプションがあって、一つはあきらめて中郵便局で貯金する、もう一つは中央の名にこだわって貯金しない、という選択です。もう一つは中郵便局の他に中央郵便局が存在する、という可能性です。この場合、迷わず中央局に行き直すことになります。でもあまりに遠かったら今回はあきらめざるを得ません。

 

 念のためそこにあった郵便番号簿を見ると、「広島中央郵便局私書箱の番号があるではありませんか!ということは中郵便局とは別のところに中央郵便局があることになります。今度はそごうの3階にあるバスセンターに行って、公衆電話で電話帳を繰り、どこにあるのか調べてみると、「国泰寺町」というところにあることがわかりました。どこかで聞いたことがありますが、どこだかわかりません。仕方なく、確か商店街の端の方に本屋があったはずだ、というかすかな記憶をたよりに、5分ほどかかって本屋を見つけ、広島の小型地図を買いました。

 

 調べてみると、広島中央郵便局は市電に乗って2駅先の市役所の近くにあることがわかりました。電車を待ちますが、なかなか来ません。あせりながらもやっと来た電車に乗り、市役所前まで行き、やっとのことで貯金を果たしました。幸いなことに空いていて、ハンコは問題なしです。また市電に乗って広島駅まで戻りました。

 

 駅から離れている紙屋町にあると考えていたので、念のため1時間以上広島で時間をとっておいたのですが、2時間近くかかってしまいました。しかも改札口で電車が発車するのが見え、もうしばらく待たなければいけません。さらに悪いことに山陽線のダイヤは大きく乱れていて、次の電車はいつくるかはっきりとしません。このままでは大垣からの夜行に間に合わなくなるかも知れない、と思って、実家に「戻るかも知れない」という弱気の電話を入れたりしていました。