写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

50  野党を考える

 いろいろな主義主張があるなかで、政治についてあれこれ書くのはブログ的にはよくないのかも知れませんし、特に選挙を控えたこの時期ですが、それでもネタ切れになってしまいますし、一記事書くことにします。

 

 このところ立憲民主党共産党と政策協定を結び、連携していますが、「限定的な閣外からの協力」という持って回った言葉を使って、「微妙」な感じがします。立憲側は正直共産党の協力に腰が引けているのではないか、ということも感じます。立憲側の政権構想も「こども省」だの、バラマキ政策やジェンダーがらみの話ばかりで正直なところ、あまり感心しませんし、これでは自民党が勝つかな、という気すらします。

 

 枝野幸男氏は現実主義的で、危機管理がうまい政治家だと思っていたのですが、このところは脇の甘さが目立ちます。横浜市長選で勝ったので浮わついていたのでしょうが、菅氏辞任だけでしぼんでしまったのではないでしょうか。

 

 立憲民主は共産党の関係に苦しい言葉を使い、連合の会長にも批判され、小沢一郎氏は独自の動きをし、れいわ新選組山本太郎氏の東京8区からの立候補をめぐるゴタゴタで、とどめを刺された感があります。これでは政権交代は厳しいですね。

 

 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」というのが間に入ったようですが、立憲だけで政権ができるとは思えませんし、さりとて共産の連立政権なんてこれまた現実的にはあり得ないと思います。

 

 共産党は筋を通すのが持ち味ですから、もし立憲共産のもとで政権交代が実現しても、まずこの立憲共産政権はガタガタになるでしょう。前回の非共産の民主党政権ですらゴタゴタしていましたから、立憲共産の政権では共産に立憲が振り回されるだけでしょうし、さりとて共産党が妥協して軟化すると存在意義がなくなるようにも思います。ということで、共産党はあくまで野党であった方がいいように思います。

 

 本気で政権交代可能な二大政党的体制を目指すなら、むしろ共産党は解党してしまった方がいいと思いますが、社民党すら解党していないのに、特殊な組織原理を持った共産党が解党してリベラル勢力に合流することは現状ではあり得ないでしょう。

 

 私はやはり、立憲民主党共産党とは一線を画して、自力で政権が獲得できる実力をつけるか、自民党の分裂を誘うか、といった方がいいと思っています。後者はよほどの寝技を使わないとできないでしょうし、そんな寝業師がいるようにも思えませんが。

 

 立憲民主党国民民主党とは近親憎悪みたいになっているのでしょうか。協力は難しいようです。まあ、電力や自動車といったエネルギーや環境問題の影響を受ける業界の労働組合はきれい事も言っていられないので立憲民主や共産的な政策は受け入れられないのでしょう。それはそれで受け皿となる政党もあっていいのではと思います。

 

 維新は不祥事が多すぎ。大阪では人気がありますが、北海道に住んでいる私にとって維新の良さがわかりません。私はあまり改革改革と叫んでいるのが好きではありませんし、それより維新のメンバーの人間性がいかがなものかと思ってしまいます。

 

 今回の選挙結果、自民党が勝つのか負けるのか、今のところよくわかりませんが、どっちにしても悩ましい結果になりそうです。投票率が下がるだけかも知れません。私も今回はどうしようかと思っています。