写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

61  海部元首相が亡くなりました

 海部俊樹元首相が亡くなりましたね。91歳だったとか。この人が首相になったのは、平成元年、1989年ですから、もう33年も前、そんなに昔になったのかあ、と思います。あまり実感がわきませんが、91歳なら亡くなってもおかしくない年齢です。

 

 この人は、1989年、リクルート事件や消費税実施、その他農政不信などで自民党竹下登内閣が倒れ、続けて宇野宗佑内閣が「芸者スキャンダル」まで加わって参院選で大敗し、その後を受けて派閥のボスでもないのに、ピンチヒッター的に自民党総裁、首相になった人でした。

 

 たしか、この人が自民党の総裁になったとき、私はちょうど特急「白鳥」に乗っていて、次の自民党総裁、首相が誰になるか気になって車内でラジオを聞いて、海部氏が自民党総裁に選ばれた、というニュースを知った覚えがあります。確か新潟県内を走行中でした。

 

 この人は29歳の29回総選挙で初当選、29年後に首相になると言ってそれを実現させた、という話や、いつも水玉ネクタイをしていた、という話が印象に残っています。首相としては湾岸戦争の折、対米関係で苦労をしたり、1990年の総選挙で自民党大敗の予想を覆したり、ということがありました。

 

 そういうことは追悼記事に載るでしょうが、もうひとつ印象に残っているのは、私がこれまでの人生で唯一見た現職首相なのですね。1991年、社員旅行で東京ディズニーランドに行ったのですが、夕方、退陣を決めた海部首相がディズニーランドに来訪し、そこに偶然出くわした、という思い出があります。

 

 それだけなのですが、他の元首相たちよりも、親しみがありました。ずいぶん長いこと衆議院議員をやったのですが、あと一回当選で50年勤続、というところで落選し、それは果たせなかったはずです。

 

 とにかく、お疲れ様でした、というところですね。