写真のない旅行記

カメラを持たずに旅した記録です。雑記も載せています。

67  選挙に勝てる、という観点ではなく、総理大臣としての識見で選んでほしい

  以前、安倍元首相が暗殺されたとき、安倍氏自民党の名総裁だったが、名総理ではなかったのではないか」というような主旨のことを書いた覚えがあります。安倍氏自民党を選挙で連戦連勝させて、名総裁だったのは間違いないとは思うのですが、総理としてはこれ、といった業績が思い浮かびません。正直、いくつか余計なことをしてくれたな、と思うことはありますが。

 

 そして今、岸田首相が退陣表明して、自民党の総裁選を行う、ということで、いろいろな動きがあるようです。それに関して私は、先日小泉進次郎氏だけには総理総裁になってほしくない」という記事を掲載しました。

 

 正確に書くと、自民党総裁になるのは勝手ですが、総理大臣にはなってほしくない、という気持ちです。

 

 小泉氏の人気の所以がどこにあるのか、私にはわかりかねるのですが、アイドル的な人気ならまっぴらごめんです。アイドルの人気投票ではないのですから、見栄えよりも人柄とか政策で選ばれて欲しいものです。小泉氏以外の候補者も様々なスタンスがあるようですが、まず見栄えだけ、若さだけの候補は除外してもらいたいものです。どうも小泉氏を推そうとしている人たちは、選挙に勝てればそれでよい、と思っているように思われます。

 

 その昔、近衛文麿、という総理大臣がいました。名門出身で若くて背が高く、見栄えのよい人だったようですが、この人の内閣の時に日中戦争が始まり、その後大政翼賛会を作り、いよいよ日米開戦か、というときには政権を投げ出してしまいました。戦争責任という意味では、実際に開戦した東条英機より責任が重いのではないか、と思われるところもあります。

 

 こういう人と今の政治家の置かれた状況は違うと思いますが、家柄などは全く不要、若さも経験不足と裏腹です。これは自民党に限ったことではなくて、立憲民主党の代表選も行われるということですが、今の泉健太氏というのを代表にしておいて、本気で政権を取る気があるのか、と思っていました。 

 

 自民党にしろ立憲民主党にせよ、若さや見栄えだけの人気ではなく、党の総裁、あるいは代表として選挙に勝てる人物、というよりは総理大臣としての識見があるのか、という観点で選んでほしいものです。特に自民党の総裁はほぼ総理大臣になることが確実なのですから、党員なり国会議員なりの方々は慎重に選んでほしいものです。